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質問:診療看護師(NP)養成大学院受験のためにどのような勉強をされましたか?参考書など教えてください

受験できる看護師経験が5年目なので、それ以上か以下かでお伝えできるものが変わると思います。
念のためお伝えしますが、5年以上や以下とはいえ知識や経験は様々ですので、私の経験から個人的に紹介する以下の内容の中でご自身に合うやり方をやってみてはいかがでしょうか?


5年目以上は受験可能ということで、受験に重点を置きます
大学院によっては医学、看護学のどちらかに重点を置いて問題作成するでしょうから2つのパターンで考えました。
医学に重点を置くなら、医師国家試験の過去問における必修問題の問題集(例えばクエスチョンバンク vol.7)、もしくはCBTの問題集(例えばクエスチョンバンク CBT vol.2〜5)のようなものをやってみるといいと思います
CBTは医学生が実習前に行う筆記試験のようなイメージで、医師国家試験より基礎的な内容が多いでしょう
ただ、これらは医師国家試験に向けた問題集で、内容が幅広いです。時間は限られているでしょうから受験対策を考えると全てやる必要はないと思います
例えば、小児、産婦人科、マイナーなものまで手を付けるより、呼吸器や循環器などメジャーなものに力を注いだ方が無難でしょう
正答率9割以上のような、基礎的知識から学習を進めていけばいいと思います。
また、近年のものであればガイドラインも同じでしょうから最新版でなくても良いと思います

看護学に重点を置くなら、看護師国家試験の過去問集で状況設定問題(後半にある長文の症例問題)を練習するのがいいかと思います
時間があれば、自分ならどう対応するかをイメージしながら解いてみてもいいかもしれません。これは「この症例に対してあなたは看護師としてどう対応するか?」といった書かせるタイプの問題が出た時の練習になると思います。

ちなみに、医師国家試験も看護師国家試験も過去問と解答は厚生労働省のHPで確認できるので、それを活用してみても良いかもしれません


5年目以下であれば、知識面と経験面の2つを提案します。
どちらの面でも、「病気がみえる」のような必要な知識が網羅されているものは使えると思います。そこから、より細かい知識を補完してくれるような領域毎に出版されている様々な本から必要なものを使っていただければ良いと思います。
まずは、所属する部署・領域の解剖生理を他のスタッフや患者さんに伝えられるくらい学習してみてはいかがでしょうか。

なので、知識面は解剖生理を深めることです
日々の業務で疑問に感じたこと、医師のカルテや他の人の看護記録で理解が難しい部分、先輩に突っ込まれたところや先輩の説明でよくわからないところ、後輩に指導・助言する中で曖昧な表現になったところ、患者に治療や検査などを説明する中で正確に伝えられなかったところなどなど
理解している「つもり」の部分を1つ1つ消化していくと、その過程で様々なことを学んでいくでしょう。
経験面は自分の中で患者対応の選択肢を増やすこと
日々の業務、患者や家族との関わりの中で迷ったり悩んだりすることがあるでしょう。
その時に色々な人と話して様々な視点、考え方、対応策があることを知ることです。
例えば、患者が感じる呼吸困難感を緩和してもらうにはどうするか?、終末期患者の家族に対する対応、リーダー看護師とメンバー看護師の考え方の違い、ケアのやり方などなど
例えば、「脳梗塞後の片麻痺患者の退院支援で看護師としてできることを述べよ」という問題が出た時に、知っているか知らないかでイメージできることが異なるでしょう


私がもう一度受験するなら、こんな感じでやってみると思います
ネットでも受験対策に関する情報はなかなか見つからず、主観的な部分が多いことをご了承ください
分かりにくいところがあれば、こっそり教えていただけると何かしらの形でまたお伝えしていきますので、よろしくお願いします


頑張ってください

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