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過去の自分と、明日、そして未来の自分のために"今"できること(映画『すずめの戸締まり』と松村北斗の言葉)


2022年11月17日。
映画『すずめの戸締まり』を観に行った。

普段、映画の感想はレビューアプリに記録していて、今回もいつものようにざっくりとした感想は書き留めた。

しかし、今回はそれに加えて、私がこの映画を観に行ったのと同じ日に、神戸で行われていた舞台挨拶で、宗像草太役の松村北斗が素敵なことを言っていたと知って嬉しくなったので、メモがてら私の考えをまとめて書いてみようと思う。


Q. この映画で勇気をもらったところはあるか

松村北斗「物語を通して、結局すずめが自分の過去を…すずめがすずめを助けていく物語じゃないですか。こんなにも自分のために自分を必死に助けていいんだなと。自分が苦しいことは誰しも人生で何回もあるし、今27歳で既に何回もあったけれど、なかなか助けてとか言えないし、自分の悩みに全力になることは違うのかなって思っちゃう。でもこの映画を見ると、自分のために必死になることって美しいことなんだと感じた。」
舞台挨拶にて(ファンの方のレポからの引用だからニュアンスかもしれない)

彼の言葉がどうしてこんなにも心に刺さったのかといえば、私が今まさに実感していることの1つだからだと思う。

自分自身を助けることや守ることってどうしても後回しにしてしまう人が多いと思うけど、そうやって自分は大丈夫、大丈夫って過去に後回しにして押し込んでいった気持ちとかって、ふとした時にふわぁっと思い起こされる瞬間がある。
そうすると、とうに過ぎ去っていったはずの過去にどうしようもなく気持ちが苛まれることだってあるわけで。

そんなときに自分の過去と、放ったままにせずにきちんと向き合えば、今の自分が過去の自分に手を差し伸べてあげることもできる。
これから先の人生で、自分をすり減らしそうになってるなってときがあったとしても、そのときの気持ちをその都度汲み取って、自分で自分のことを救ってあげられれば、明日の、そして未来の自分を守ることにも繋がる。

そんな風に自分のために自分を使ってあげることがたまにはあったっていいんじゃないかって思いたい。

映画の中ですずめがすずめを助けていったように。

私は、誰かを守りたいと思うにしても、誰かを守るためにまずは自分自身をちゃんと守っておきたいと最近よく思う。それは私が、他人との壁が薄くて、簡単に相手の領域にまで気持ちが入り込んでしまうことがあるからだ。
すり減らしがちだからこそ、自分のことを必死で守ろうとしている。

だから"自分のために必死になることは美しいことなんだ"という彼の言葉に私は救われたし、今の自分がこれでいいんだと肯定してもらえた気がしたのだ。

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