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LUUPが日本のインフラになるために、誰もが安定して使えるアプリを目指して

“街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる”というミッションを掲げ、電動マイクロモビリティのシェアリング事業を展開するLuup。電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティを包括的に取り扱い、ファースト・ラストワンマイルの移動手段を確立し、全ての人が自由に移動できる未来を目指しています。
LUUPは、サービスローンチから2周年を迎え、当初は約50箇所だったポートも現在では約2,000箇所に設置されています。サービス提供エリアは東京と大阪に加え、横浜と京都、そして仙台へ拡大しました。

LUUPを扱ううえで欠かせないのは、アプリ。会員登録や、近くのポートの検索、モビリティの解錠・施錠、返却などは、全てアプリを通して行われています。7月には、待望のライド予約機能も搭載されるなど、進化を続けています。また、モビリティのバッテリー交換や再配置、故障対応などを担うオペレーションチームの作業にも、社内用のAndroidアプリが欠かせません。

今回は、これらのアプリを手掛けるAndroidチームのリーダーを務める土谷正樹さんにお話を伺いました。

日本でも電動キックボードを走らせる事ができたら、面白そうだとワクワクした

ー土谷さんは、いつごろからLuupに関わっていたんですか?
正社員として入社したのは2021年7月ですが、2019年7月から業務委託という形で関わっていました。当時は別の会社に勤めていましたが、Androidのスキルをより伸ばしたいと思って、副業先にLuupを選びました。
当時の本業も、副業のLuupも妥協せず全力でコミットしていたのですが、仕事内容的に楽しかったLuupを本業にして1本でやり始めたのが2019年9月です。

ーLuupに関わる前はどんなことをされていたんですか?
専門学校ではゲーム制作を学び、iPhoneアプリなどをチームで作っていました。卒業後は1年ほどQAエンジニアをやっていましたが、コードを書いたりシステムの設計もしたかったため、転職しました。
転職後は社内の業務システムのコードを書いていましたが、仕事をしていくうちに「自分が携わったサービスを世の中に提供したい」という気持ちが大きくなっていったんです。業務システムって社内の中でしか使わないので、一般の人が使うWebサービスだったり、スマートフォンのアプリを作りたいな。と、その時漠然と思ったんですよね。
当時仲がよかった友人に転職の相談をしていたところ、スマートフォンのアプリ開発ってどうなんだろうね?という話になり、二度目の転職はAndroidアプリの運用をしている会社を選び転職しました。

ーそこからどうしてLuupに入ることになったのでしょうか?
Androidエンジニアとしてスキルアップしたいなと思い、求人サイトを見ていたら、たまたまLuupのページが目に入ったんです。
「そういえば、シェアサイクルは便利だったな」と思い出しました。求人ページをよく読むと、電動キックボードのシェアサービスに挑戦するということが書かれていました(当時2019年)。「本当に実現できるのか?」とは思いましたが、それよりも「面白そうだな」と思ったんです。子供の頃によく普通のキックボードに乗っていましたし、それの電動って!?(笑)
調べてみると、電動キックボードは海外では当たり前のものなんだと分かりました。それを日本でも展開できたらすごいなと。副業として参加できたらラッキーだなと思って、応募しました。

ーそして、2019年7月に業務委託としてジョインされたのですね。当時、会社は何名くらいだったんですか?
確か、正社員は15人くらいしかいなかったと思います。Androidチームも自分の他に2名しかいなかったんですよね。当時は全員業務委託でしたし、「先行してリリースしたiPhoneアプリをとりあえず真似して作ってください」と言われ、驚きました(笑)
やることはタスクとして切られているけれど、どうやって進めて良いのかと戸惑いましたね…。それまでゼロからアプリを作った経験も無かったですし、引っ張ってくれる人もいなかった。
スタートアップ企業に携わったことがなかったので大変ではありましたが、だからこそやりたいことをいろいろとできました。

ーそこから、Androidアプリリリースまでは、どのように?
粛々とiPhoneアプリの動作を見ながら、ひたすら真似るという1年半でした。2020年秋くらいにAndroidエンジニアの社員が増え、体制が強化されてからは開発スピードが加速し、2020年12月にβ版リリース、その翌月には正式にリリースしました。

ーそこから正社員としてコミットしようと思った理由などをお聞かせください。
業務委託として関わっている中で、2年近くやっていたことが「コードを書くだけ」だったんです。Luupに対して、コードだけではなくもっと深くコミットしたいと思うようになり、正社員として入社することを決めました。
いまはチームリーダーを務めていて、チームマネジメントを中心に、コードを書く以外の業務が増えましたね。

約2年、業務委託として働いていたからこそ、チームのあり方を一から変えようと思った

ーAndroidチームについて教えてください。
Androidチームは現在5人いて、ユーザー向けアプリの他に、社内のオペレーションチーム向けのアプリも作っています。

ー社内用アプリとはどのようなものでしょうか?
オペレーションチームは、車両のバッテリー交換や、車両が特定のポートに偏らないようにするための再配置など、実際に街に出て動いてくれています。他にも、ユーザーから不具合報告を受けたときに確認しに行ったり、ポート看板の紙が剥がれているという連絡を受けたら対応しに行くといった業務を請け負っています。
そういったオペレーションチームの人たちがより業務を遂行しやすくするためのアプリで、たとえばユーザーから受けた不具合が確認できたり、その不具合対応のステータスを反映できたり、といった機能があります。
当初はオペレーションチームが便利になればいいなと思って作られたものだったのですが、いつの間にか部署を超えて使われることが当たり前になりましたね(笑)

ー他のチームとの連携がかなりありそうですね!
そうですね。社内用アプリについてはオペレーションチームから上がってきた要望を実装したり、サーバーサイドとの連携や、社内ツールとの連携もあります。それに、ユーザー向けアプリはiOSチームとも連携し、日々実装していますね。

ー5人で2つのアプリを担当しているんですね。どんなメンバーがいるチームなのでしょうか?
副業や業務委託で働く方が多いですが、技術力も高く能動的に動いてくれる方ばかりです。週に1回定例会議を行っていて、その時間で様々なことを議論しています。
自分はチームリーダーになる前に2年ほどAndroidチームに業務委託として関わってきましたが、その間課題に感じていたことがいくつかありました。
例えば、どうやって開発を進めていけば良いのか、また会社としての戦略やどれくらいの成長を見込んでいるかが分かりにくいことなどです。そういった実体験があったので、チームリーダーになったタイミングで、チームのあり方を見直しました。
一番大事にしていることは、ちゃんと情報が伝わるように工夫して共有することです。なるべくオープンにして、議論をして、開発を進めたいと思っています。そして、空中分解しないよう、最後はちゃんと自分が決めて、決めたことはやり通すようにしています。チームを良くしようとして色々やることで業務が増えて大変ではありますが、チームとしてはすごく良くなりましたね。
もう1つ大切にしていることはしっかりチームメンバーの意見を聞くことです。技術力も高く能動的に動いてくれる方々なので様々な提案を頂いたりするのですが、出来る限り意見を取り入れるように心掛けています。

ー土谷さんがチームを大切にされていることがよく伝わってきました。では、LuupでAndroidアプリを開発する上での難しさを教えてください。
WEBとアプリだけで完結するわけではなく、IoTとの連携があることです。
不具合が発生したときも、iOSチーム、IoTチーム、サーバーサイドと連携しながら問題を特定し対応していきます。
社内用アプリも、サーバーサイドやオペレーションチームと連携していきますし、LUUPはチーム全体がうまく機能していないと、ちゃんとサービスを提供できないプロダクトです。そこが難しさだと思いますね。

ー逆に、Luupだから経験できることはありますか?
また世の中に提供されていない全く新しいマイクロモビリティというサービスにチャレンジできることだと思います。
Luupが掲げているのは“街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる”というミッションで、それはLUUPが日本のインフラにならなければならないということ。全国各地で、安定して、LUUPの電動マイクロモビリティやアプリを使える状態にしなくてはいけません。
全チームが関わり合いながら、まさにOne Teamで動いていかなければならないと強く思っています。(※Luup社内のValuesの1つに『One Team』というものがあり、専門性を持つ各部署が有機的につながり1つのチームとして動くことを重要視しています。)

誰もが安定して使えるアプリを実現するために

ーどういうメンバーと一緒に働きたいか教えてください!
他部署とのコミュニケーションも多いので、濃密なコミュニケーションが取れる人と一緒に働きたいですね。フルリモートなので、少し油断すると「あの人は今何をやってるんだろう?」となりかねません。普段からコミュニケーションを疎かにしない人が望ましいです。
ただ、特別こういう経験をしていないとダメということはありません。というのも、技術面でいうと自分よりも他のチームメンバーの方が優れていると思っています。そのため、技術面で必ずしもこれをやっていなきゃだめ、というものもありません。
あまりAndroidの経験がなかったとしても、自分たちがサポートします。連携して、一緒にいいサービスを作っていきましょう!

ー今後Luupでどのようなことに挑戦していきたいですか?
今年の1〜6月は、LUUPアプリのUI/UXの追求をしてきました。インフラになるためには、誰にとっても使いやすくわかりやすいものにしなければなりません。
例えば、アプリで登録をした後に、電動キックボードに乗るためには免許証登録や交通ルールテストの受講がありますが、それをよりスムーズにできるよう改善するなど、UI/UXの向上に取り組みました。
7月〜12月は、UI/UX向上に加え、誰もが安定してアプリを使えるよう、動作の安定・不具合の減少・リファクタリングをやっていきたいと思っています。
これまではずっと新規開発にメインで取り組んできましたが、より安定的に提供するためのタスクにも挑戦していきたいと思います。
個人的にはLUUPは「全国展開を目指す」と掲げているものの、まだまだ道半ばなので、自分の住んでいるところにも早く展開できたらいいなと密かに思っています(笑)
粘り強く頑張っていきたいと思っています!

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