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レシピ:カルド・ヴェルデ

ポルトガルのスープ。
中山可穂さん『娘役』(角川書店、2016年)に出てくるスープを真似して作りました。
宝塚歌劇が大好きな年老いたヤクザの親分さんに、主人公が作ってあげるスープです。
文中では「カルド・ヴェルデに生クリームをあしらったもの」と書いてあったように記憶しています。
カーボロネロという色味の濃いケールが久しぶりに手に入ったので、作ってみました。

【材料】

じゃがいも:2-3個。皮をむいて、5mm幅ぐらいに切る。
玉ねぎ:半玉から小さめのものなら1つ。おおきめのみじん切り。
セロリ:1本。5mm幅位の小口ぎり。葉も刻んで使う。
にんにく:1かけら。チューブでも可。
ケール:5-10mm幅に切る。
:500ccぐらい。鍋の大きさにあわせて調整。
ローレル:1-2枚
牛乳:200ccぐらい。
:少々。
胡椒:お好みで。
生クリーム:1人分につき10-15ccぐらい。
生ハム:1人1枚か、半分。

【手順】

  1. 鍋にオリーブ油を入れ、ローレルと刻んだにんにくを炒める。チューブのにんにくなら、玉ねぎと一緒に入れる。

  2. 玉ねぎが透き通ってくるまで炒める。

  3. セロリ、じゃがいもを順番に加えながら、表面に油をまとうぐらいに炒めたら、水を加えて中火にし、沸騰したら弱火にして煮る。

  4. じゃがいもが十分に柔らかくなったら、火を止め、ブレンダーでペースト状にする。

  5. 再び、鍋を火にかけ、牛乳、塩、胡椒を加えて、味を調える。

  6. ケールを混ぜて、火が通ったら、火を止め、器にそそぐ。

  7. 生クリームと生ハムをトッピングして、できあがり。

カルド・ヴェルデはチョリソをトッピングするのだそうです。
サラミでもいいと思うのですが、おつまみ用の小さなサラミぐらいしか、田舎のスーパーにはありません。
生ハムのほうが手に入りやすいので、冷蔵庫の片隅で眠っていた生ハムに変えました。

ジャガイモの風味が優しいポタージュです。
塩味をひかえめに作っておくと、生ハムがよいアクセントになるんです。
ケールは緑色は綺麗に出したいので、あまり煮込まず、さっと火を通しただけにしました。
生クリームはあってもなくてもかまいませんが、初めて知った小説を思い出して付け加えたくなります。

ケールがなければ、サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)や普通のキャベツ、小松菜やほうれん草など、あるもので代用してください。
これからの季節は菜の花も、きっと合うと思います。

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