【詩】通知 --- 恐るべきメッセージの断片

i 発作
混乱、注意散漫、狂乱は史実が引き下げる空虚な碇。
何も無い、「今はもう」何も無い、けれども、引き下がらない乱闘が終わっても、
そこには、引き攣った結果(かお)だけを予測(み)る。どの時間も迫る、後の無さ、この蹂躙
なんと穿刺された肺、無意味な呼吸...
邪魔をするな、隣を見るな、私は独りでに...
皮膚へ託していた。
文字が言葉が物音が、私の震えを良く捉えている。
水滴、タイマー、溶解の存在が私を注意深く逃す。
囲いの外の囲いまで、図書館の囲いで、公園の柵で、否、ベッドに向かって、全て!

ii 正午
僕は異常気象で日傘を買った。しかし私はこの影の感覚を知っていた。それは無気力の中...重力、太陽の微光だけ...。

i 2024/8/25 10:34 逗子図書館3階 305の机にて
ii 2024/8/25 正午前 自宅 ベッドで

作:矢野南

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