未成年淫行罪を隠していた彼氏の話⑤

彼氏は、もう元カノの存在を当たり前のように話すようになってきた。彼氏は夜になると大学の研究室に行き、朝まで元カノと電話をしていたが、だんだん私の前でも平気で電話をする。

会話の内容は呆れるくらい毎回同じ。

『今日は手首切る』やら『私は死ぬんだ』とか『私のこと好き？』とか『いつ会えるの！？』とか『今日は頑張ったよ』とか

を泣いた幼稚園児のような声で永遠に繰り返す。朝まで。
メンヘラってマジでメンヘラ。
こいつら本当に大学生か？？
行動も会話も幼稚すぎる。
聞いているとイライラするし吐き気がした。

とある日、彼が街中の『ディズニーストアに行きたいもきゅ～』と言い出し、私が車を運転して一緒について行ったら、ディズニーストアでぬいぐるみを購入し、ぬいぐるみと自撮りした後にゆうパックで贈っていた。

・・・元カノに。『今、贈ったよ～♪』とメールして。

私はその場で怒り狂った。

彼氏は僕は可哀想な男の子だよ～を演出しながら涙声で

『だって！だって！彼女に誕生日プレゼントしないと死ぬっていうから・・・仕方がないんだよ！もきゅもきゅ～ごめんね・・・』

私は、生まれて初めて駅で最大級に泣いた。

こいつ、私にはおもちゃみたいなネックレスで誤魔化したくせに、元カノには何万と使いぬいぐるみを買ってる。
しかも、私が運転して連れてきて私の目の前でプレゼントを選び贈るってどんな神経してるんだ？

周りに変なやつと思われようが泣いた。

彼氏はおどおどして

『泣かないで～！僕も泣いちゃうよ～・・・ちゅーしょ！』
と涙声で抱きしめて駅中でキスしようとしてきた。

元カノが街中で泣いたら抱きしめてキスしてたから私にもすれば機嫌が良くなると思ったらしい。

はぁ・・・・・もうどうでもいいわ・・・

このころから私にもメンヘラが感染した。

そのことを彼氏に伝えると

『ごめんね・・・元カノも僕のせいでメンヘラになっちゃったんだ。』

と悲劇のヒーローみたいにかっこつけてとんでもない話を始めた。

そう・・このタイトルの話だ。

続く