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スコーピオンはなぜ弱いのか

ワールドトリガーで最も過大評価されているメイン武器スコーピオンについて自分の考えを書こうと思います。

短いリーチと打ち合いの脆さ

結論としては、近接戦においてもっとも重要であるこの二つの要素がかけている事が、私がスコーピオンが弱いと考える理由です。

弧月一本とスコーピオン一本の戦いを考えてみてください。
弧月使いはリーチにおいてスコーピオン使いに勝っているので、自分から踏み込んで攻撃する必要がないわけです。浅く打ち合っているだけで、消耗するのは相手だけ。スコーピオンが割れるまで防御姿勢を取るだけで勝てます。もし、相手が踏み込んできたとしてもリーチの差で打ち勝てますし、懐に潜り込まれたとしても相討ちに持っていけるでしょう。
当然スコーピオン使いもそのことは承知なので、モールクローやスコピ投げなど別のアプローチで仕掛けてくるはずですが、致命傷を与えるためには接近して伝達系に届く攻撃をしないといけないことには変わりません。ちくちく何かしてきても、弧月使いは防御姿勢を取り、踏み込んできたスコーピオン使いの腕や肩を狙えばリーチの差で勝てます
スコーピオン使いが勝てるとしたら、弧月使いを身動きのとりづらい場所に誘導するか、圧倒的なフットワークで翻弄するしかないでしょう。当然1vs1では結構な実力差がないと無理です。

スコピの強さは他トリガーの強さ

そもそも耐久力が紙なトリオン体において相手に近づくこと自体がリスクな上、スコーピオンはより接近しないと相手に攻撃するどころかプレッシャーを与えることすらままなりません。
近接戦闘においてプレッシャーというのはとても重要で、効果としては相手にミスを誘発することができます。近接戦闘におけるミスは死に直結するため、プレッシャーを感じた相手は、動きが硬くなり自分がミスる前に決着をつけたい、また仕切り直したいという感情が強くなり、自ら勝負を仕掛けようとし隙が生まれます。そうして、ようやく安全に懐に潜り込めるのです。
そのため、スコーピオンを活かすためにはカメレオン、グラスホッパー、弾トリガーを組み合わせ相手と駆け引きをしプレッシャーを与える必要性が生まれてくるわけです。

カメレオンは最強のトリガーといってもよいでしょう。起動するだけで相手にプレッシャーをかけることができますし、決まれば確殺です。
グラスホッパーは相手の不意を突いて急接近でき、防御を崩す基点に使えます。そのため、軽く打ち合う時ですら相手にプレッシャーを感じさせることができます。
どちらも、どんな体制でも刃を振るうことができるスコーピオンの取り回しの良さと相性がよいのも利点ですね。

弾トリガーは純粋なアタッカーに対し絶大な効果を発揮します。相手にだけリスクを負わせる戦いが展開され、相手は近づかざるを得ないが、こちらが強く踏み出そうとすると、懐にも入られたくない相手は体制を整えようと近づく足を緩めるため、距離を保ちつつ弾トリガーでさらに削ることができる。フルアタックのできない状況やトリガー構成での近中距離戦はこのようなフェイントが重要で、弾トリガーと組み合わせるとスコーピオンは弧月にはない圧を与えることができます。


このように他のトリガーと絡めることで、ようやくスコーピオンがリーチ外の相手にプレッシャーを与えられるようになるのです。

最後に


上記のとおり弧月などの剣にはない駆け引きをすることで武器として成立するトリガーであるため、メイン武器として見たスコーピオンは弱いと結論付けられるのではないでしょうか。
またスコーピオンはボーダートリガーのコンセプトである八つのトリガーを組み合わせて戦うという仕様にだけ特化しているため単体では使えないピーキーな性能になっているのだと思います。つまり、もっともボーダーらしいトリガーといえるのではないでしょうか。

ここまで読んでくださりありがとうございました。


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