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海外の免許スクールの選び方

 海外で自家用操縦士の免許を取得する場合、ネットで少し調べたくらいだと、なかなかピッタリな場所は見つかりません。

 私の場合、よい学校を選択するまで、2か月近くかかりました。

 これをご覧の皆さんは、もっと早く良い学校を見つけ、早く訓練をしたいと思うので、学校選びのコツをお伝えします。

 探し方を間違えなければ、コスパが良い学校を選択できます。

 逆に学校の選定を間違えると、簡単にお金が飛んでいきます。ここは慎重に選定しましょう。

(1)なるべく仲介業者を通さない

 ネットで「自家用操縦士 海外」で検索すると、海外で免許を取得するツアーを提案する日本の仲介業者が、上から順番に出現します。

 その数もなかなか多いため、仲介業者を通じて渡航するのが普通かと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

 冷静に考えてみてください。

 自分は外国で現地の教官から訓練を受けている間、日本にいる仲介業者に何をしてもらう必要があるか?

 実際、仲介業者と契約したのに、この業者がほとんど何もせず、金を巻き上げられた事例が過去に多発していました。

 実際に、彼らから見積書を取得するとわかるのですが、「渡航申請代行費」「免許切替手数料」が上乗せされています。

 しかし、渡航の申請(ビザ)等は、自分でも少し調べれば準備できます。

 免許の切り替えも、簡単です。

 つまり、仲介業者に間に入ってもらうメリットが、ほとんど無いのです。

 安易に仲介業者に申し込むと、軽く100万円程度費用が上乗せされます。

 やはり、海外の学校に自分で直接連絡して、申し込むのが良いでしょう。

 私が利用したロサンゼルスの訓練校は、日本人が運営しており、HPも日本語で紹介され、メールで簡単に申し込めました。

 短期間ならビザの取得は不要ですし、TSAという、訓練のための認証登録も、学校がやってくれました。

 仮にビザが必要だとしても、大学生ですら自分でやっています。

 正直、私の場合、仲介業者に介入してもらうメリットはありませんでした。

 ただ、中には信用できる仲介業者がいて、彼らのコネのおかげで免許の取得がしやすいケースもあるので、一概には言えません。

 実際、訓練校探しを始めたばかりの私は、検索上位に出現したフライト○○〇〇という仲介業者の説明会に参加したのですが、

 彼らに仲介してもらうメリットが全く感じられませんでした。

 彼らは、「訓練中もサポートします!」と主張していましたが、その中身は、単なる定期的な訪問。

 教官と訓練生が訓練しているのを見に来ているだけなのです。そんなことをされても意味はありません。

 渡航費の無駄です。その渡航費も、訓練生が払っているという・・・

 仲介業者は、教官でもない、ただの素人であることがほとんどです。

 最初はなかなか見つからないでしょうが、根気強く探してみてください。

 ネット検索の上位ではなく、個人のブログだったり、口コミに、お宝情報が転がっています。

(2)日本人から教習を受けられる場所を探す

 これは英語がそこまで得意ではない方向けですが、少なくとも最初は、日本語で教習を受けられる場所を探した方が良いでしょう。

 海外でも、日本人の教官は沢山います。

 仮に最初から英語の授業の場合、英語力によっては基礎の段階でつまづくことになります。

 英語を得意になるために英会話スクールに通うのも手段ですが、多くの人は、高い英会話力を習得するまでに時間を要します。

 これでは、操縦士の資格を取りに来たのか、英語の勉強をしに来たのか、よくわかりません。

 試験は英語で行われるのは仕方なしとしても、教習は日本語でできる場所を選定したほうが、費用も期間も節約できます。

 ロサンゼルスには、日本人の教官が沢山います。

 私が利用した学校の教官は、すべて日本人でした。

 学校を選定する際、英語に不安がある方は、必ず確認しましょう。

 実際、渡航した後に英語力で躓き、訓練期間が大幅に伸びている事例があります。

(3)免許が取得できるまでの期間

 渡航後、免許を取得するまでにどの程度時間を要するかは、学校によります。

 練習機の保有台数や、生徒の受け入れ状況、教官の在籍状況により、訓練できる頻度に差があるからです。

 アメリカの場合、自家用操縦士の資格のために平均4か月以上訓練をする学校は、授業の効率が悪いと思います。

 私の知人は、格安な学校に申し込んだのですが、学校は訓練生を受け入れすぎてパンク寸前で訓練が進まず、免許取得までに半年以上を要しました。

 また、HPに〇か月と書いてあっても、鵜呑みにしないほうが良いでしょう。

 なるべく短めに記載する学校が多いですが、すでに基礎学力や英語力がある人を想定して記載している場合もあります。

 今の自分の知識・英語力で、どのくらいの期間になりそうか、事前に問い合わせしましょう。

(4)渡航までの準備期間

 多くのケースでは、渡航して訓練する前に、事前準備期間があります。

 特に仲介業者の場合、学科講習やら渡航準備やらで、その期間が長い場合があります。

 私が説明会に参加した、フライト○○○○という仲介業者の場合、渡航までに1年かかると言われました。

 渡航までに1年って、長すぎると思いませんか?

 私がそれを指摘すると、お急ぎなら半年でもできますとのこと。じゃあ最初から半年にしてよ!って思いますよね。

 渡航までの期間は、訓練生のための事前準備期間と言いながら、非常に無駄な時間になるケースが多いです。

 私がアメリカでの訓練の見積もりを取得した業者は、事前準備・座学で、3か月必要と言われました。

 座学は合計何時間やるのか確認したところ、講習と自主学習を含め、合計80時間程度が望ましいと言われました。

 いや、3か月で80時間って、1日1時間以下ですよ。メチャクチャ効率が悪いですよね。

 同じ80時間なら、1か月とかで集中的にやった方が効率的です。

 個人的には、3か月以上の事前準備期間を主張する学校は、生徒の時間を平気で無駄にしてくるので、選択しないほうが良いと思います。

(5)生活しやすい場所にあるか

 どんなに良い条件がそろった学校を見つけても、通学がしにくい場所だと、費用がかさみます。

 経済的に理想的なのは、学校の近くにホームステイし、徒歩や自転車で通学できることでしょう。

 ホームステイやモーテルが無く、ホテルに滞在してバスや送迎で通学するとなると、費用が一気に跳ね上がります。

 インドネシアは滞在費は安いですが、カナダやアメリカは、生活環境により滞在費が大幅に変動するので、事前に確認しましょう。 

 短期滞在なので、車は無いと思うので、自転車が借りられないか、事前に確認してみましょう。

 あと、アメリカの場合、治安が悪い場所が結構あります。

 立ち入り禁止エリアです。

 そのような場所とは避けた場所で生活しましょう。


 


 


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