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福本豊が馬に勝った日

盗塁王福本豊はあまりに足が速いため、余興で馬と競争させられた。
当然負けたわけだが、本人にとってこの一敗は大きな屈辱であった。
それ以来、自分のフォームについて更に研究するようになったし、馬の走り方ついてもあらゆる本や映像を通しどうにかして勝つ方法はないものかと考えるようになった。
早晩、野球のことや盗塁のことなどはどうでも良くなっていった。
そんな状況でも翌年はそれなりに活躍し、盗塁王のタイトルも獲得した。それ程の俊足の持ち主なのだ。
その間も球団には馬と再戦したい旨再三具申したものの相手にされなかった。
その内、ついに試合に出てこない日が出てき始め、数回目の欠場のときに消息不明になってしまった。
実はその時福本は北海道に渡りある牧場において再戦を実現。リベンジを果たしたといわれている。
そこで福本は我に返ったという。
「長い夢を見ていた」と当時について述懐している。

馬は人を魅了するときがある。気をつけたいものだ。

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