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夏に見た俺のアニメ2024

夏に見たアニメを勝手にランキング。
あくまでも俺が夏に見ただけで、今回やっていたかどうかは別なので悪しからず。これ以外にも見ているが、選外も多い。


10位 ダンジョンの中のひと

ここまで来たかという感じ。
「この世界は不完全過ぎる」といいい、ファンタジーは裏側の裏方まで来てしまっている。
面白かったし、絵もしっかりしていたが、ダンジョン運営あるあるが、共感あまりできなかったので、この順位。

9位 杖と剣のウィストリア

原作がダンまちということで色々似ている。
持たざる若者が頑張って周りを動かして天辺を目指すし、ピンチの逃れ方も良く考えられてる。ただ、ダンまちより、主人公が強いので、そこがマイナスポイント。
ダンまちは成長が遅く、敵が常に超強く絶望的な状況から、なんとか逃れて、ありがちな「最強になったらつまらなくなる展開」にならないギリギリが面白いのだが、それよりも強くて成長も早くてカンストしそう。
魔法絶対世界で魔法が使えない最強戦士という「マッシュ」と設定が同じだが、マッシュのすかした天才キャラとギャグについていけなかったので、こっちの方が良かった。

8位 ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで

異世界転移したが能無しで虐げられて復讐する感じ。
この設定は、「盾の勇者の成り上がり」など色々あるが、主人公がダークヒーローで、モンスターの大量殺戮も、人殺しもいとわない所が良かった。
ダークヒーローが最強で無双するのは、ぜんぜん許せることが分かった。

7位 逃げ上手の若君

ファンタジー時代劇。
北条も足利も天下取ってるけど知名度が低く謎が多いので、そこを見つけたのが素晴らしい。
ただ、同じようなキングダムなどに比べると、魂や野心、熱、強烈なキャラや時代を感じない所が奇麗すぎて残念な感じがする。
今、主人公は逃げるしか能力がなく守られる存在で、北条の生き残りという名前だけの存在だが、どこまで成長するのか今後に期待。

6位 新米オッサン冒険者

最初から最強だが、仲間が強すぎるのと年を取ってから冒険者になったことから、自分が強いことに気づいていなかったパターンが面白い。
自分が強いと気づいたくらいで、丁度終わったので良い感じ。
ジャンプの最強トーナメントシステムをちゃんとやっていた。

5位 魔道具師ダリヤはうつむかない

少女漫画テイストの異世界転生。
魔法の道具を作る技師の娘に生まれて、自分も魔道具師を志す。
色んなヒット商品を作っていく過程で、色んな不幸に合うが、周りにも助けられて一人で生きていく。
魔道具も、転生前の記憶から発想しているので、共感できる商品が多く、主人公の女の子も、美人でもブスでもない普通の娘で、魔道具作りの才能だけで生きていくファンタジー朝ドラのアニメ版な所が新鮮で面白かった。

4位 俺は全てを【パリィ】する

オリジナルのアニメでは、この夏のトップの面白さだった。
才能がない少年が、森で一人で10年以上、パリィの特訓をしていたが、実は、知らないうちに最強になっていたという設定。
世間知らずと自分は才能がないとの思い込みで、色んな事件を解決しても、他の人の力だと勘違いする。
この「勘違い大喜利」がシーズン終了まで続いたのが素晴らしい。
「新米オッサン」は途中で強いことに気づいたので、「パリィ」の勝利。
次のシーズンは、もう大喜利は難しいと思うが、どこまで続くか期待してみたい。

番外編

転スラ

主人公のスライムが最強になって、国づくりに移行してから、頭の悪い俺にはさっぱりついていけなくなったが、これからも、賢さを生暖かく見続けるだろう。

多数欠

理不尽なバトルロワイヤル系。
スキルによる頭脳戦が荒唐無稽過ぎてついていけなかったが、全体的に不思議な魅力がある。キャラの人物描写や心理が共感出来て良くできていた。
共感できるのは、かなり大事。

神の塔 王子の帰還

シーズン1は面白かった。
「助けてくれた少女の願いをかなえるため、どんなに理不尽な目に合っても神の塔に登る少年」というシーズン1のテーマに心が持っていかれた。
とにかく、ヒロインへの憎しみと理不尽さが少年の純真を揺さぶる。
シーズン2は全く違う展開なので、途中まで混乱した。それでも最後まで見たのは、シーズン1の面白さのおかげだろう。

モブから始まる探索英雄譚

スライムをゴキブリ退治スプレーで倒すという一点だけで最後まで見てしまった。スゲー。

3位 キン肉マン 完璧超人始祖編

キン肉マンというだけで優勝!
とにかく、新しいヘンテコな完璧超人たちが出てきて、成長した懐かしの悪魔超人たちと戦う。何も変わらない、あの頃のプロレスが待っている。
他の2つが強すぎたが、ずっと優勝です。

2位 僕のヒーローアカデミア

最終決戦で、クライマックスバトルが続いている。
敵が強すぎて、ずっとピンチ。暗い展開だけど、ヒーローの諦めない心と、ヴィランのどす黒い憎悪がぶつかって爆発する。
キャラ、作画、物語、心理描写、パワーワード、頭脳戦、必殺技合戦、どれ一つとってもクオリティが高く、理解しやすい上に想像の少し上をいっている。
ワンピースやナルトで置いていかれた感がない等身大の丁度良さ。
作者の熱い魂が最後まで続いていることを感じて感動を覚える。
言葉ではなく、魂で、全部観て覚えたくなる素晴らしい作品。
1位は、やばすぎるが、ヒロアカは、まだ、続くので、秋の優勝は確実。

1位 コードギアス

絵がキモすぎて見てなかったが、1話見て度肝を抜かれた。
こんな日本を描いて大丈夫なのか?
アメリカに負けて、今でも属国の日本の現状をネタに、世界のヤバさを詰め込んで作っちゃって良いのか?
戦後の経済植民地から抜け出せない日本の思想を超えたエンタメ化って。
作っている人々は学生運動家の遺伝子を持っているのか?
ヤバすぎヤバすぎ。

ロボットのコクピットが戦闘機のように射出されて脱出できるようになってる。ヤバすぎ。
でも、脱出が間に合わないような兵器が出てきて死んでいく。ヤバすぎ。

植民地支配をする側の王子が、日本人を扇動してテロしたり戦争して反逆するのヤバすぎ。

ギアスというスキルもヤバすぎ。
学園生活がウザいのが唯一の欠点だが、これもファン層が引かない計算でやっているのがヤバい。

ヤバいわ。ヤバすぎて、1話見るごとにのたうち回る。
こんな国をあげて自虐できる人種は日本人だけだよ。平和だよ。頭沸騰するよ。

思想を超えたエンタメがあるのねー。しかもアニメで。
こりゃ、問題作で名作だわ。どうしても記憶に残ってしまうよ。
心に刻まれてしまうよ。ヤバい。

主人公が悪い。ダークヒーロー。キャラの対比も素晴らしい。
ライバルも悪い。好きになれない。皆若さゆえの過ちなのか???
敵の方が良い場合が多いが、結局、政治家や軍人や王族だし、日本の支配層だからな。とにかく、リアルな世界情勢をファンタジーで偽装してやってる。

ルルーシュが命じるんだから仕方ない!!!

エンタメには「熱」が必要

夏だからかな。とにかく熱が必要。作り手の熱が感じられる熱い作品が上位を占めた。1~6位は作品から漏れ出る熱量の順だと思っても良い。

異世界モノは大喜利と共感の戦いへ

異世界モノは、大喜利のテーマが興味を引くかが重要。
更に、大喜利への共感が、どこまで続くかになっている。
例えば、「ダンジョンの中のひと」ならダンジョン運営大喜利がテーマで、運営あるあるへの共感度が重要になるし、「ハズレスキル」はダークヒーローあるあるへの共感度、「パリィ」と「新米オッサン」は自分が弱いという勘違いあるあるへの共感度、「魔道具師」は魔道具と朝ドラ展開あるあるという感じ。
前に「自動販売機」に転生するというぶっ飛んだものが出てきて、どこまで人間に変身せず、自力走行せずに、自販機バリエーションを見せてもらえるかという大喜利を見せてもらったが、みごとシーズン1は完走して、やられた。(嘘だろ、シーズン2が決定した。。。)


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