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夢日記 キルスイッチ

僕の妹はアンドロイド。
世界はaiに対する恐怖で暴徒化した市民によるアンドロイド狩りが横行していた。

僕の家の玄関ドアを暴徒が乱暴に叩く。
母が叫ぶ声と暴徒の怒号。
ショットガンの光と煙と火薬の匂い。
「妹を逃がすんだ」
母が電磁爆弾を暴徒に投げようとしていた。
暴徒の中には電脳化したり手足を機械化したりしてるものがいた。
電磁爆弾はアンドロイドも壊す。
早く絶縁された部屋に逃げ込まないと。
少なくとも遠くへ逃げないと。
小さな妹を抱えて走る。

絶縁された部屋に入って戸を締めた瞬間、電磁爆弾の炸裂音がした
家電は全滅。どこかでショートして火が上がるだろう。
別のドアから出て窓から家の外へ。

暴徒が追いかけてくる。
生身の人間たちが叫ぶ。怒りが波となって伝わる。

終わった。もう無理だ。
妹を抱きしめて隠し、囮になって走り出した。
さようなら。
手に握ったキルスイッチを確認して押す。

目覚めると、涙が出た。
さようなら。

夢の中の人類をキルスイッチを押して滅ぼし、アンドロイドに未来を託した。

さようなら。
俺はコッチの世界で生きていくよ。

はっきりと目が覚めた。
日常がはじまる。

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