「花束💐問題」

昔、ある方から、ファンから貰った花束を、私に「あげるよ」と向けられた事があった。

私には、その花束には、ファンの思いの念がどうにも強く感じられて仕方なく、
本来受け取るべき状況だと理性では理解しつつも、心理的にとても受け取る事が出来ず、咄嗟断ってしまった。
当時、私の発声が決して自由ではなく、その時 上手な方便も云えなかった事は、その方を落胆させてしまったかも知れない。

逆に、私がその方の例えば真の身内と言える様な状況であったのなら、たとえその念が強く感じられていても、また違った対応が出来たのかも知れない。

そもそも花束を向けることは、
向ける側の思いを花の精に届けて貰う行為である。
ゆえ
それをそのままに他者へ向けた場合、
向けられた側には、幾らかキツい様なこともある。
とはいえ大半は、
そのようなこともまるで感じないのかも知れないが。

貰った花束を他者へ向ける際には、
そんな馬の骨の前例を、少し思い出してみても
若干良いかも知れない。

しかし、普通、女性なら、
そんなふうに受け取った特別な花束を自身に渡されたのなら、
逆に、寧ろ優越感で嬉しいと思うのが
普通かもしれません。

2024.5.16筆 「花束💐問題」

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?