新生活

大学にいた頃は、就職したら東京に住みたいと思っていた。単純な理由で、人生で一回ぐらいは上京してみたかったからだ。上京できたらアパートのベランダできのこ帝国の「東京」とくるりの「東京」を聴くという野望があった。大学の知り合いが大体首都圏に引っ越すのも大きかった。
結局会社から言い渡された配属先は大阪とのことで、当初の野望は叶わなかったが、そもそもが大した理由でもないのでさほど抵抗もなく大阪での新生活がぬるっと始まった。



南海電鉄の各停しか停まらない町で暮らし始めた。近くにでけえイオンモールがある。各停しか停まらないので、急行や特急が通過する合間の10分に1本しか無い貴重な電車を逃すまいと徒歩4分の駅まで毎朝2分で走ってギリギリ間に合っている。
生活は大学の頃に比べてだいぶ整った。会社が借り上げたアパートに住んでいて、前の家より体感2倍ぐらい広い。元々部屋にそんなに物を置かない主義なので、10帖のリビングにはまだ空虚なスペースが残されている。
仕事についても思ったより全然おもんなくないし、職場の方々が優しいので今のとこ辞める気配がない。朝もなんだかんだ起きれている。満員の御堂筋線にも慣れてきた。最近は営業で移動した交通費が数日に一回チャリンチャリン口座に入ってくるのでかなり嬉しい。実際には立て替えた分をもらってるだけだが。先月は向こう半年の通勤定期代が一気に振り込まれて給料額が凄いことになっていた。



大学の時と土地も会う人も環境もまるで変わったので、別の人生みたいな気分で毎日過ごしている。こんなにもあっさり生活が変わって、それをあっさり受け入れて新しい生活に移行すると思わなかった。大学の頃と今の生活が同じ時間軸で繋がってないような気分になる。

大学の友達も大体仙台か東京にいて全く会わなくなって、近況を知る手段はストーリーぐらいだが、社会人になってからみんな更新が落ちているような気がする。というが僕も全然上げてなくて、たまに上げたかと思うと中山競馬場に行ったり(勝った)京都競馬場に行ったり(負けた)園田競馬場に行ったり(勝った)みたいなストーリーで、これではギャンブル中心の生活を送っているカス社会人みたいに思われてしまいかねない。一応弁明すると載せる素材がないだけで競馬ばっかやってるわけちゃいます。普通に仕事してるし梅田遊びに行ったり小説も読んだりして、霜降りANNも毎週聴き続けてるし、たまにストリートビューで仙台の風景とか見て懐かしくなっている。


今まで会ってた人たちの近況が分からなくなるのはかなり寂しいので、自分の生活についてはこうやってできるだけ書いていくので適当に読んで適当に連絡してきてください。みなさんお元気ですか。


僕は先週阪神競馬場に行きました。(負けた)

よろしゅうおおきに