梅雨か夏かわからん記

6月はまず頭から卒論の構想発表があってド忙しかった。何で就活と卒論のマルチタスクをやらされなあかんねん、というどうしようもない憤りを抱えながら教授(強い)と面談をして、うんうん言いながらレジュメやパワポやらを頭から捻り出した。俺の記憶が正しければ2年の時から社会学を専攻しているはずなのに未だにこの分野をよく分かっていない。発表会では教授・院生陣から素人質問で恐縮ですが砲とかそれ社会学的意義あるんですかビームとかが飛んでくるだろうと身構えていたが、なんとか耐えた。曲がりなりにも面接を経験してきたことが緊張感のある言葉の応酬に慣れさせてくれたのかもしれない。就活も捨てたもんじゃないですね。発表会が終わった瞬間から卒論は鬼の棚上げタイムに突入し、現在に至るまで上げられたままだ。


卒論を棚に上げている間に6月いっぱいで就活を終えた。6月上旬まではマジで清々しいほど内定がなく、連日届くお祈りメールに順々に中指を突き立てる日々だったが、とりあえず内定をもらえたので普通にサラリーマンになることが決定した。結局最後までよく分からないまま就活は嵐のように過ぎ去った。志望業界とか業種は道草を食うようにコロコロと変わっていったし、ESは最後まで締め切りギリギリに出していたし、面接は結構全部勢いで乗り切っていた。とりあえず今は来年以降の食い扶持と進む指針みたいなものを得られたことで就活中ほど人生について長いスパンで考えなければならないことから解放されて安心している。その意味では、内定を貰った瞬間から来年以降の人生について考えることを一旦棚に上げていることになる。


梅雨らしい梅雨が見えないまま6月下旬から空気はもう夏。今後の人生を棚に上げたいま、代わりに棚から下ろすべきは卒論なのだと思うがまだ上げたまま放置している。全てを棚に上げて7月頭は友達と雀荘に行ってめちゃくちゃ負けたり、夜の海で潮騒を聴きながら花火をしたりした。授業もないので何もない日は午前中に大学に行って飯だけ食い、図書館で適当な本(全然卒論に関係ない画集とか文芸誌)を読んで3時前とかに帰るような生活をしている。平日の昼の時間帯に早くも家路につくと小学校を風邪で早退した時みたいなワクワク感が得られるというカスみたいなライフハックを学んだ。

この前卒論の担当教授の発表があり、大体1人の教授につき5人ぐらい受け持つ学生がいるのだけど、俺だけ1人の教授とマンツーマンで進めることになった。これはどういうことか。教授1人が持つエネルギーが本来分散するべきなのが俺1人に集中するということで、まずいかまずくないかで言うとだいぶまずい。再来週にはその教授が開催するゼミで卒論の進捗の報告をするらしいが、誠に残念ながら俺はその時沖縄に旅行に行ってるので出席できない。ちんすこうとかあげたら教授も許してくれへんかなと思っている。

よろしゅうおおきに