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最終章 DVの乗り越え方
わたしのなかの精神科のイメージは、頭がおかしい人が行くイメージだった。
精神科、メンタルヘルス科は日本のイメージは悪い。
海外では風邪をひくのと同じ程度で認識されているのに。
いざ病院へ予約をすると、どんな症状があるか、そのときどのような気分になるかだけ聞かれた。
そして受診の日。
待合室には認知症と思われる、おじいちゃんおばあちゃんの他に、普通のひとがたくさんいた。
年齢も中学生からおばさん、おじさんまで幅広く居て驚いた。
わたしが行った精神科では初めにこう告げられた。
「当院では薬での治療よりも、こころの治療をします。効果があるか疑問に思われるかもしれませんが、色々なやりかたがあるので合うスタイルで気長にやってみましょうね」
ほ〜そうか、わたしに合っているな、と思った。
わたしは基本的に薬を信用していない。
根本的な治療にならないからだ。
治療を始める前に、かなり過去に遡って私の生い立ちを話すことになった。
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