第6章 無痛分娩

予定日を過ぎたころ、もうお腹はだいぶ大きくなっていて階段が見えなくて降りるのが恐かった。

とにかくお腹がデデーンと前に突き出しているので、足元が見えない。

靴も見えない。

スーパーに行くと扉に挟まる猫のように、物によくぶつかっていた。

マタニティマークをつけて、妊婦服で歩いていてもお腹にぶつかってくる人もいた。

冬場はとくに厚手のコートを着ているせいもあって、妊婦だと気がついてもらいにくい。

さて、話をもどすと予定日を10日程すぎたころ、お腹がいたくなった。

また不正出血かな?くらいの痛み。

出産は赤ちゃんを大事に一緒に育ててもらうため、立ち会い出産にしていた。

まさか陣痛だとは夢にも思わず、そのまま寝た。

その夜中、痛くて起きた!


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