プロ野球開幕延期に関わる考察
お久しぶりです。ルパン22世です。
せっかくオープン戦が始まって、現地観戦をわくわくして待っていたのですが、コロナウイルスに影響でオープン戦全72試合が無観客試合となってしまいました。
となると気になるのは公式戦ですが、今日の朝以下のニュースが公示されました。
プロ野球の3月20日の開幕が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、延期案が本格的に検討されていることが7日、分かった。オープン戦をすでに無観客試合で行い、日本野球機構(NPB)はJリーグと合同で対策連絡会議を開き、対応を協議中。
9日にJリーグとの第2回の対策連絡会議、同日に12球団も含めた実行委員会を経て、12日にも専門家から意見書を受け取る予定。それを踏まえて開幕の可否を判断する。
(上記より引用)
やはり開幕延期を検討しているようです。
一野球ファンとしては無事に開幕してほしいのですが、これからどのような判断が考えられるのでしょうか。
今回の構成は以下の通りです。
今後の流れ
まずは今後の流れをまとめます。
3月9日:Jリーグとの対策連絡会議、その後12球団も含めた実行委員会
3月12日:専門家から意見書の受け取り
3月13日:最終判断時期①
3月16日:15日までの感染拡大対策を踏まえた首相の声明、最終判断時期②
3月20日:公式戦開幕予定
最終判断時期については未定ですが、専門家から意見書を受けとった12~13日、または首相の声明後の16日の可能性が高いです。
では最終判断でどのような判断が下されるでしょうか。案をいくつか考えてみます。
案の分類
自分のtwitterで少し触れたので、それをもとに案を分類します。
この番号をもとに分類すると
⑴ 開幕延期
⑵ 3月20日開幕
となります。
※twitterと番号が前後します。
⑴ 開幕延期
現在の状況を考えると、開幕延期の可能性は高いと言わざるを得ません。
案①:オリンピック期間に公式戦開催
メリット:オリンピックが中止された場合、その空き時間を有効活用できる
懸念事項:球場の確保が難しい
ウルトラCでも出ない限りこの案はないでしょう。まずオリンピックの開催判断は5月末ですし、そもそもオリンピックを中止するほどの状況でプロ野球の公式戦なんて議論できないでしょう。
案②:試合数を減らす
メリット:国の感染対策に沿っている
懸念事項:対戦カードに不公平が出る、興行収入が減る
個人的には一番可能性が高いと考えています。しかしファンとしては残念ですね。
現在の自粛ムードの中、安全を確保してどうにか開催できないものでしょうか。
案③:開幕と閉幕を延期させる
メリット:試合数を消化したい機構と今はやめてほしい政府との妥協点
懸念事項:球場の確保が難しい、いつ状況が好転するかわからない
「ありそうな」解決策ですが、いつ開幕するかを再度判断しなければならず、各所に負担が大きい案です。なので現実的には難しそうです。
案④:CS中止
メリット:試合数を消化でき、閉幕時期も遅くならない
懸念事項:興行収入の減少
これも可能性は高いと考えています。しかしCSが大きな収入源となっているプロ野球機構は了承しづらいかもしれません。
以上が開幕延期のシナリオです。
いつまで延期するの
開幕を延期した後、いつ開幕すればいいのでしょう。これはウイルスの拡散度合いによっても変わってきますが、開幕を2週間遅らせた⑴4月上旬か、1か月半ほど遅らせた⑵GWからか、半年遅らせた⑶オリンピック後の3択だと考えています。
判断基準は国のガイドラインに沿うものと思われますが、それでも判断は難しいでしょう。
⑵ 3月20日開幕
もし3月20日に予定通り開幕するなら、バッシングを避けるためにその判断時期は首相の声明後の16日以降となるでしょう。
案⑤:強行開催
メリット:試合数をちゃんと消化できる
懸念事項:世間からの大バッシング
もし安倍首相がこの2週間でウイルスの拡散を抑えられたと判断したら、1%くらいの可能性はあるこの案。しかし、今の状況を考えるとないでしょう。
案⑥:無観客試合
メリット:順次お客さんを入れて試合を開催できる、試合数を消費できる
懸念事項:興行収入が減る、選手のモチベがなくなる
これもありそうな解決策ですが、「何のために野球やってるんだ?」と選手のモチベがなくなりそうです。しかし試合数は消費でき、また取り組みや中継次第では興行収入も確保できるのではないでしょうか。
実際失われるであろう興行収入
では実際にどれくらいの興行収入が失われるのでしょうか。フェルミ推定を用いて1試合換算で考えます。
フェルミ推定とは:実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指す。(wikipediaより引用)
まずはチケット代。
楽天生命パーク宮城には69種類もの席がありますが、単純に計算するため席単価を3,000円と考えます。また席数は満員御礼の30,000(実際には30,508)と考えます。
これを計算すると90,000,000円(9,000万円)です。
次にグッズ代です。1日の売上ですが、主力商品のユニフォーム(5,000円)が100枚、タオル(1,200円)が200枚、その他(平均1,000円)が200個程度売れると考えて、合計約1,000,000円です。
最後に飲食代。30,000人のお客さんのうち、何かしら頼むお客さんは半分程度いると仮定します。単価の平均は1,000円として、合計は15,000,000円(1,500万円)です。
以上を合わせると、1試合での収益は106,000,000円(1億600万円)です。少し調べたところyahoo知恵袋に「1億円程度」と書いてあったので、大体これくらいではないでしょうか。
開幕を延期すればするほど収益が失われ、選手に払う給料や補強のための金銭もなくなっていくのです。機構ができるだけ試合を消化したい理由もわかります。
まとめ
私が考える、開幕判断の可能性の高さは
試合数を減らす>>>無観客試合>>>CS中止>>>開幕と閉幕の延期>>>>>>>オリンピック時期に開催>>>>>>>>>強行開催
です。
早く状況がよくなって無事に開幕できることが一番なのですが、安全を守るためにも、判断を仰ぎましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ではまた次回。
参考
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