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ようやく『三体』全巻を読み終えた

Netflix版『三体』を一気見したのを契機に、未読のまま数年放置していた原作版『三体Ⅱ 黒暗森林』『三体Ⅲ 死神永生』も読破するぞ!と息巻いてから早5ヶ月。ようやく全巻を読み終えた。

気が遠くなるほど長かったが、とてつもなく面白かった。
『三体』を読み終えた人生で良かった、と思えるほどに素晴らしい読書体験だった。

直接的な解説がされずに、登場人物の対話から読者の予測力・思考力を試すような流れに膝を打ち、一体どうしてそんな発想が浮かぶのと度肝を抜かれることもしばしば。
ビュンビュンと時間が経過する展開には呆気にとられて笑うしかない。終盤にかけてどんどん伏線回収されていくので、『三体Ⅱ 黒暗森林』で読み収めにしなくてよかった!『三体Ⅲ 死神永生』の結末まで読んで、あぁ、なんと壮大な時空の旅だった…と締めくくれる。

『三体』の感想や解説を綴ったnoteやウェブサイトを読みふけっては、わたしには理解が及ばなかった点を補填したり、うまく要約されている内容(わたしには無理)に感嘆したりと読後も楽しい。
まだ読んでいない人が心底うらやましい!


『三体』を読んでいる間、頭にずっと流れていたのは、Tony Annによるピアノ曲「ICARUS」。
宇宙空間に放り出されたような絶望感、孤独感を抱かずにはいられない旋律。宇宙で音は聴こえないとしても…


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