見知らぬおもひで

今日、祖父と祖母と曽祖父のアルバムを見た。
私が産まれる前の写真のアルバムだった。
私どころか母が産まれる前の写真も在った。
家族だからといってたくさん歴史を知っているわけじゃなかった。
全て私の知らない、思い出だった。
私は曽祖父には会ったことがない。
曽祖父のイメージと実際の曽祖父の顔は全然違った。
曽祖父は結構男前だった。
祖父に似ていなかった。
そして、祖母の若い頃は本当に母に似ていた。
そっくりだった。
今見たらあまり似てるだなんて思わないが超似ている。クリソツだ、
ページをめくる度、めくってもめくっても、私の知らない思い出ばかり。
こんなに身近に居て、毎日あってて、行動など大まかでもわかっている。
けれど私がいない私の知らないことも山ほど存在するのだ。
知らない濃度の歴史に、何故だろう、
手から消えたあとの車で人の思い出を思い出し、ほろりと零れた。

追記 これもまた、昨日の思い出。