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乱視の見え方で思うこと

一般的な乱視のイメージは強い度数と弱い度数が2つあり、それが直角に交わっている。

乱視のくくりは、いろいろあるのだが今回は直乱視と倒乱視について述べようと思う。

直乱視はマイナスの乱視軸が180度方向にある場合をいい、倒乱視は90度方向にあるものをいう。(マイナスは近視、プラスは遠視)

直乱視は若者に多く、倒乱視は年配者に多い。

若いころは水平方向に乱視軸があり、ある程度年を取ると垂直方向になっていくということだ。

近視、遠視は眼球の大きさ(眼軸長)によって決まることが多い。そして乱視は角膜の曲率によってほぼ決まる。

若いころは眼瞼(まぶた)に張りがあるので角膜に圧が掛かり、縦方向の曲率がきつくなることで直乱視になる。

だが年を取ると、まぶたの張りが弱まり縦方向の曲率が緩くなることで、乱視軸が入れ替わる。

これが乱視軸が横から縦に変化する生理学的な理由らしい。

遠方が見えにくい時に眼を細めて見る人がいる。

眼を細めるということは、横のスリット状に眼を開けてみることになるわけだが、実は直乱視の場合、強度数のみを打ち消すことが出来る。

単性の直乱視なら眼を細めればほぼ普通に見ることが出来るようになる。

ところが年を取って倒乱視になると、眼を細めた時に弱度数のみ打ち消して強度のみ残るので近視寄りになる。

老眼にとって近視化は近くを見るのに有利だ。

老眼になる年代なのに遠くも近くもメガネ無しで不自由しないという人に出会うことがある。

条件にもよるが倒乱視の場合、割と不自由なく過ごせるようだ。

乱視の軸は、若いころは遠くを見るのに優位であり、年を取ると近くを見るのに優位になるのでわりと都合よくなってるなぁと思う。

老化によって、まぶたがたるむことで近くが見やすくなるなんて不思議なことだとは思いませんか?

たまたまなのか、そうなるのが必然なのかは分からないが。

まあ今回も、こんなことを言っている人はいないと思うので話半分で聞いてもらえると嬉しい。

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