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未完成静寂日記

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感覚を思考に、思考を感覚に。自分の文体と思想をリアリティいに創造的に綴ります、
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2014年12月の記事一覧

朔旦冬至

 12月22日は「冬至」。1年の中で一番昼が短く夜が長い日です。でも今年は、毎年おとずれる冬至とは違う「朔旦冬至(さくたんとうじ)」。19年に一度しかない、めずらしくて、おめでたい日です。一体「朔旦冬至」とはどんな日なのでしょうか?

朔旦冬至って何?
 朔旦冬至の「朔」は「新月」を意味し、「旦」は「日の出」、太陽が登ってくる時を意味します。

 「冬至」は1年の中で一番昼が短い日です。太

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装飾なしの自由気分のバラッド

友達が尋ねてきた。

「自由な気分を味わうってどれほど素敵なことなの?」

断定出来ないからバラッド的な表現で、こう答えた。

「“自由な気分?”鳥たちだって制限コースに縛られて飛んでいられるんじゃないかなあ。自由なふりする気分を味わいたいだけかもしれないし、自由に感覚を楽しむことは出来る。」

「だけど制限があるから、自由になれることだってあるかもしれない。」

「ただ、自由な気分なだけだよ。本

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記憶の栞が教えてくれてること

今年の春、九州に帰ったらよく思い出の場所や、思い出のものをみつめていました。あの頃の自分に戻りたくて、また見つめ直しています。

それは意図してではなく。
ほんのりとぼやけてやってきます。

思い出をよくみつめると、記憶の断片の一コマはまるで「記憶の栞」のよう。

オーバーラップして、やってきては、また何処かへ消えてしまいそうです。

記憶の栞、例えば、

ぶどうジュースが好きだと言った友達。今で

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記憶から教わること

かつて、あるドキュメンタリー映画を観て、共感し痛感したコトもあります。

ストーリーは主人公の何十年ぶりかの時を経て、幼少期の思い出の地に行き、その中で感じるその人の言葉や、心から滲み出てきた仕草を観る映画。

簡潔な感想は「せつなさ」です。
何故思い出を思い出すとせつなくなるのか?

ドキュメンタリー映画の断片のシーンを観てはっとしました。
追憶を辿っていく途中で思わず涙が溢れ出した、主人公

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本当の言葉の、憧れ

湧き出る想い。
綴るこの「未完成静寂日記」へ。

でも、どれだけ綴っても独りよがりな気がする時があって、何故なら自分の言葉ばかりだから。

多分、そうでしょうね。

人はもっと人の気持ち考えたり、上手に人と付き合ったり、上手に生きているんでしょうか。

私たちはたくさんの言葉を喋るけど、喋れば喋るほど本当の言葉とかけ離れていっている気がするんです。 迷宮。

本当の言葉への憧れがうまれるんです。

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その時の空気な、だけだから

無色透明の空気を放つということ。

どんなにその時に悲しい空気があったとしても、いつまでも掴むことは出来ない。

どんだけ頑張って掴もうとしたとしても。どれだけ掴み続けても、既に悲しい空気は無色透明でただの空気なだけだから。

たとえ風船に閉じ込めても、
引き出しに閉じ込めても、
アルバムにすら閉じ込めれない。
悲しい空気は無色透明で、既に放たれているから。

悲しみを掴むことは出来ない。
どんな

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保存修復師のいたわり

どんな言葉も嘘っぽく聞こえるときがあって、その嘘は自分に嘘ついていて

ならば、本来のカタチを見出すために、

保存修復師になれたらな。

修復師って名も、働きかけ方も素敵。

埃がかぶり、亀裂や傷、欠けたところ。カビと日焼け、ときが経ち色褪せたもの、劣化した部分をその過去の作品を何年もかけて慎重に修復していく。

いいなあ。
修復するっていいなあ。

作者の想いを察しながらこれかな?

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心のたなびき、を

昨日、総合病院の通路をわたる時に方向音痴なわたしは、相も変わらずグルグル院内を旋回することに。

ふと立ち止まると、「精神科」から出てきた患者さん。

様子がおかしい。

バックからティッシューを取り、はじめは鼻。次は目元。密やかに下を向き、ほほを赤らめ、押し殺している手先の震えが、心の仕草にみえ、やけに印象に残ってしまいます。静かに静かに息を止めても流れる涙。

声かけて、手を差し伸べれたら本来

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淘汰

過去をなぞるように綴ることも多い、
この『未完成静寂日記』。

てか、実はコレまでに綴ってきた日記の復刻みたいなものです。笑

この日記を綴ることで、教わることがあるな〜と思うひとつフレーズが。

それは、『淘汰』です。

これまでの言動、行動、想い、喜怒哀楽など、、。

自分意志も自分の意志意外のものでも、煽られては受けとり、洗っては削れ、逆らっては擦り分けられ、時が来ては転じて意が変わり、必要

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