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青猫ケース

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2014年11月の記事一覧

HAYATE

疾風のように現れて
胸に灯る綺羅星散りばめて

素知らぬ顔してケロリ
知らぬ顔でニコリ

想像限りなく漂わせ
密やかさ、ままならず

一味違う夢遊キーワードを
二味違う発想はめ込み

くすぐられ
引き合い強まる万有引力に

限りなく飛びかい交ざり合い噛み合うきみは
いざなわれたい色とりどり鮮やかな世界

蘇る転生に飛びかう胸に
密やか、ままならなくなる胸に
感化移入への招待に、
とめどなく憧れては

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気がついたら、

気がついたら愛されとった

気がついたら仲良くなった

気がついたら優しくなった

気がついたら強くなった

そんな感じでグ~。

で、

気がついたらムカついた

気がついたら弱くなれた

気がついたら心配してた

気がついたら許してた

それが出来ることが実はグ~。

不思議な秘する、テーゼ

時間が長く感じたり、あっという間に過ぎるワケ

いくつかの旋律に隙間があるから響くワケ

時間が距離を短じめたり、遠い夢に運んでしまうワケ

嬉しくて泣いてしまったり、悲しくて笑ったりするワケ

優しさが濁したり、毒が浄化させるワケ

飾らないから、見えてくるワケ

飾れるから、素直なワケ

秘密を守りたいのに、秘密を明かしたいワケ

言葉で教わり、言葉で迷うワケ
何も話さないから知らずに、何も語

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ちぎれたギター、旋律の行方

17歳に家出したとき
私は自由になれて、
ギターケースを持つ友達に出会った。

夏の光は綺麗で
だからその中で遊びたがってた。
虚しいからか、たくさんの夢みたいな話を並べてた。

大人たちはきっとみんな狂っているんだろうと、
その分の小さな反発も言葉で並べてた。

炎天の日はゆっくりと沈み、
綺麗な星も夜空にたくさん並べ始めてる時間。

数えきれない星のなかで

友達がギターを弾く。
あの音は風に

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ティースプーン一杯の轟き

やけに眩しかった
あのころに鳴らされた響きは

生まれる前からの「裏も表も見せ散った欠けボタン」の調べ

悲しみを幾度もこえてきた
あの彼らは皆を救おうとした

たかがティースプーン一杯ほどのものは千個分の太陽の輝きを放ち
千トン分の重みを持つ

その中ではサンドウィッチひとつで満たされることに平然と受け入れられる術がある。

変わらず太陽は空を照らし、空に太陽を昇らせる

薄いティッシュペーパー

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一葉万里の道

一葉万里の舟の道
未だ歓喜悲観を知り調べ

静寂真っ青な夜を照らす月
あはれ、溶けこむ事もなく
この掌で掴もうという事でもなく

思ひだす
雲隠れの海の原

一葉万里の舟の道 よどむ風
如何と如何と払えたらと

荒波 向かうは戦ぐ風
如何と如何と 
ああ 荒ぶる息を切らして
如何と如何と、かき狂う

掻き漕ぐ荒波の中
ひそめし後影
行き先 歯向かいの道

まわりて巡る潮風

潮時は、ここかと
日の

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あの人のオーバーラップ

今にもふっと思い出すあの人

たたなずく問いをさらけ出したらほんのりと答えては消えてしまうんだ

ひとしきり忙しくなく塞がったら、ほうら、吹き払ってくれたあの人

息つまり小さやかにつかえたわたしに、ほうら、吹き払ってくれたあの人の声と笑顔

息つまるあの人へ吹き払った言葉を聞いてくれたあの人

晴れた青空が好きだと言ってくれたあの人

繋ぎたしたい、あの一コマがぼんやり見えてるけど、たたなずく私

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風致色の才

海の原、サラリとヒラリと時が煌めくしぶき

あぶくとなって消えゆくは仮装の施し

煽り変わり次に浮かぶのは
突き抜ける新利の風

サスティナビリービジョン、目覚めてく
風致色が見えてゆく

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