ちぎれたギター、旋律の行方

17歳に家出したとき
私は自由になれて、
ギターケースを持つ友達に出会った。

夏の光は綺麗で
だからその中で遊びたがってた。
虚しいからか、たくさんの夢みたいな話を並べてた。

大人たちはきっとみんな狂っているんだろうと、
その分の小さな反発も言葉で並べてた。

炎天の日はゆっくりと沈み、
綺麗な星も夜空にたくさん並べ始めてる時間。


数えきれない星のなかで

友達がギターを弾く。
あの音は風に吹かれ、どこかにちぎれていった。粉砕骨折したハートを葬るように、

あのちぎれたギターの旋律の風は今ごろどこを旅してるか、想像する。

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