見出し画像

マイ・ブロークン・マリコ

ある時、SNSで友人が紹介していたので気になって読んだのが出会い。
とにかく『大事な人の死』に対する向き合い方が、パワフルで感情的、そしてスピード感を持ってテンポよく、適度な長さで描かれている。
そして、とても感傷的で涙無しには読めない漫画だった。

これを実写映画化すると聞いて楽しみで仕方なかった。

そんな映画をついに今日観てきたのだけど最高だった。

実写映画化の中で最高の成功例

原作が映画化を意識したてのではないか?と思うくらいの無駄の無さだったけども、画作りも原作にある構図を大事にしていて随所に愛を感じることが出来る作品だった。

俳優さんたちの演技も素晴らしく、冒頭の大事なポイントでもある
「お前に弔われても反吐が出るんだよ!」のシーンは原作再現と同時に強い感情をこれでもかとぶつけてくるシイとマリコを目の当たりにして涙腺崩壊する。それくらい、主演二人の演技はシイとマリコだった。

人の死を受け止めるということ

この映画のテーマでもあると思う「人の死」
これを受け止めるのは時間がかかる。
そのプロセスで感じる苦悩を真っすぐに描いている。
亡くなった人の記憶がどんどん薄れていくことに焦る主人公が叫ぶ姿は
大事な人の死を経験した人には、まるで自分の想いを代弁してくれているかのように感じる人もいると思う。

主人公は彼女の思い出を振り返り、迷い、後悔しながら最後には大事な人の死を受け止めていた。この後悔と向き合うことが大切な事で、それをどこかで前向きに捉えることができる希望のある映画だったな、改めて思ったのであった。

ここまで愛を貫いたパワフルな作品はなかなか出会えない。

良い作品でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?