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秘密の花園

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西洋のアンティークなものを中心に、フェティッシュで素敵なものをひたすら陳列していきます。
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#アンティーク

昔、ロマ(ジプシー)は縞模様で描かれていた

以前私は、ロマ(ジプシー)といえば水玉模様、フラメンコといえば水玉模様、といったようなイメージが世の中には浸透している、ということについて書きました。 けれどもジプシーたちが水玉模様を身につけるようになるよりもずっと前、実はジプシーたちは、絵画の中で縞模様で描かれていた時代があったと言われています。 そもそもヨーロッパ中世では、縞模様は悪魔の模様とされていました。 そういったイメージとの繋がりもあり、この模様は普通の市民と見分けをつけるために、娼婦、犯罪者、旅芸人といった

水玉の歴史。可愛い水玉と、毒々しい水玉。

水玉模様といえば、見方によって色々な解釈が可能な可愛らしい模様として人気で、これまでに歴史の中で何度も流行を繰り返してきました。 日本では、ベニテングタケをはじめとした、乙女たちによるきのこ類賛美が、ここ最近の少し風変わりながらも目立った動きだったように思います。 ところで水玉模様はフラメンコではよく、踊り手さんや唄やギターなどのバックアーティスト達が、男女を問わず衣装で水玉を身につけているのを目にします。 フラメンコの衣装といえば水玉、と言ってもいいくらいに、水玉とフラメ

フェティッシュの基準

「フェティッシュなものをただひたすら集めて並べる」というコンセプトなので、まずはここで言うところの「フェティッシュ」とは何かについて書いておきたいと思います。 一般的に“フェティッシュ“といえば心理学的なものや性的なものがイメージされたり、フロイトをはじめとした難しい学問的な領域に入っていったりしてしまう傾向がありますが、ここではもっと簡単にざっくりと、 「ある物に対して見たり触れたりした時に、心が本能的に痺れてしまうほどに素敵なもの」(真城七子基準) といったものを指す

このNOTEについて

このNOTEは、フルーティスト・作家の真城七子が、フェティッシュで素敵だと思うものををただひたすら陳列していくというものです。 話題の中心は、西洋のアンティークなものが主です。 とても個人的な感覚で「これはフェティッシュでとても素敵!」と感じるものを包み隠さず並べていくので、中にはマニアックすぎる感覚もあるかもしれません。 でも、「この感覚、どこまで広く共有できるのだろうか⁇」ということにも興味がありますので、もし読んでいて「あ、その感覚わかる!」というものがありましたら