マガジンのカバー画像

秘密の花園

8
西洋のアンティークなものを中心に、フェティッシュで素敵なものをひたすら陳列していきます。
運営しているクリエイター

#カルチャー

重力を肯定するか、否定するか。ロマネスク様式の大聖堂とゴシック様式の大聖堂

前回私は、「ゴシック式大聖堂の徹底的に重力を否定する心意気にフェティッシュを感じる」と書きました。 ではその「重力を否定する」とはどういうことか。 それをよりはっきりさせるために、今回は「肯定派」の心意気で造られた建築様式と比較してみたいと思います。 私にとって「重力肯定派」の建築物といえば、ロマネスク様式の大聖堂です。 このロマネスクの大聖堂の特徴をざっくり言うと、 壁が厚い、アーチが半円形、窓が小さい、建物の高さが低い ということがあげられます。 ロマネスク様式

ゴシックの大聖堂とフェティッシュ

例えば私は、ゴシックの様式で造られた大聖堂にフェティッシュを感じます。 遠くから見た時に、まるで糸みたいに細く繊細で緻密に見えるデザインの格好良さというのはもちろんありますが、もっと精神的なこと、存在感のようなものに痺れてしまうのです。 それは、私のフェティッシュの基準で言うなら、 ②人工的であること よくできた細工物のような、繊細で細かく作り込まれたもの、硬質なもの。 ③強固な世界観があること 「個」の輝きが強いもの。 それそのものの中で完結できる、独自の宇宙の法則を形

このNOTEについて

このNOTEは、フルーティスト・作家の真城七子が、フェティッシュで素敵だと思うものををただひたすら陳列していくというものです。 話題の中心は、西洋のアンティークなものが主です。 とても個人的な感覚で「これはフェティッシュでとても素敵!」と感じるものを包み隠さず並べていくので、中にはマニアックすぎる感覚もあるかもしれません。 でも、「この感覚、どこまで広く共有できるのだろうか⁇」ということにも興味がありますので、もし読んでいて「あ、その感覚わかる!」というものがありましたら