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好きを辿って



気がつくとわたしの真ん中はしおざきさんだった



高校1年生の春、M!LKを知った。
はじめて出来た友達が好きだと教えてくれた佐野勇斗さんが所属するグループだった。そこにあなたがいた。


はじめは友達がいたちゃの好きだったようで板垣さんの動画ばかり勧められて、顔が、いい、、、で始まったみ!ず人生だった。でもこの動画を見てあなたを好きになった。



サムネイルに映る。塩﨑太智さん。
サラッサラの髪にきゅるきゅるのダイヤみたいな瞳。まっしろの肌にベビーフェイス。


かわいい。


1個年上のあなたにそんな感情持っていいのかわからなかったけれど、でも可愛かった。あとダンスがとても丁寧で綺麗で惹かれた。ビー玉の様な人だと思った。コロコロと表情が変わってきらきら輝く、丸い、ビー玉。


そんな訳でフロート組を好きになった。ソーダフロートとオレンジフロートの二人。同い年のあの質感がとても大好きだった。その時はコンビとして二人組が好きだなというだいぶふんわりした感情だったと思う。


推しっていう概念はまだわからなくて、ただ好き、だった。それでも毎日の中にきらきらがあって友達と休み時間に 好き を話す時間がただ楽しかった。


そんな日に発表されたリリースイベント。
田舎に住む私は親が少し厳しくて、アイドルオタクにも余りいい感情を抱いていないようで、県外には出る事を許されていなくて、、だからそもそも会うっていう選択肢が存在していなくて。でも友達が興奮気味に「くるよ!!!」と教えてくれたスマートフォンの画面には私たちの県が書いてあって。しかも、フロート組で。



行くしか無かった。
テスト期間で部活が無かったのが幸運だった。
親に友達と遊ぶと言って、片道1時間の電車に乗った。はじめて親に嘘をついた。


会場は田舎のショッピングモールだったのだけどそこでCDを予約して特典会の券を貰った。CDさえも買うのがはじめてだった。はじめてのCDって大切。今でも1番、大切。


白黒Brand New Worldのあの明るい始まりが好き。今でも毎朝のアラーム。

夢トキメキを ギュウギュウ抱きしめて

白黒Brand New World


大人になって改めてこの歌詞を見るとまた受け取り方が変わる。眩しい、眩しくて直視出来ないけど、でも、この気持ちを忘れたくないなって思う。


2017.9.17
7年前のこの日付はきっと忘れられないんだろうなって思った。
正直余り記憶が無いのだけれどフロート組でフードコートのラーメン食べたよってはにかみながら教えてくれたしおざきさんがただ可愛かった事を記憶している。同い年の二人組のあの男子高校生のノリが目の前で展開されていた。すっごく仲いいんだろうなって思った。それが嬉しかった。



イベントでは板垣さんとしおざきさんに挟まれてスリーショットを撮れる機会があって、そこで少し言葉を交わすことが出来た。


板垣さんは少し緊張しいのかありがとう、、、と俯きながら応えてくれた。端正な顔立ちに惹き込まれた。彫刻の様な人だった。板垣瑞生という名前も美しい人だと思っていたけれどお顔も、きっと内面も純粋で美しい人なんだろうなと思った。


しおざきさん。僅か数秒の時間でお誕生日おめでとう!と好き!を伝えられたし受け止めてくれた。少し屈んで目を合わせてくれた。優しく返してくれた言葉は私だけのものにしたかった。そんな人だった。ただただ優しかった。画面で見ていたよりもとってもとってもかっこよくて身長が高くて、目がきゅるきゅるで、衝撃だった。ここがしおざきさんに落ちた瞬間だったのかもしれない。アイドルってこんなにきらきらしているんだ。


リリースイベントの後の私


もう次の日からはしおざきさん!だった。


ライブは中々行けないもののコンテンツを追いながら過ごす高校生活は青春だった。Fit'sばかり食べてた時期もあった。友達とLINELIVEを見ながら嗚咽する日もあった。スタチャンばかり見ていた放課後。ライブに行けないくせにコール練習ばかりしてたお昼休み。お小遣いで形態1枚ずつ買ってたCD。早く聞きたくてレコチョクのシリアルを電車の中で打って友達と片耳イヤホンして聞いた事。全部M!LKがくれた思い出。M!LKが入れ替わる中で 大きくなる中で、私も一緒に成長している感覚があった。



Winding Roadという楽曲がある。


メンバーの変遷を陰ながら見てきた私にとってずっと消化し切れていない、そんな楽曲で。聴く度に苦しい、これを消化する事が私のみ!ずとしての命題だと勝手に思っている。

ほんのわずかな希望を
たぐり寄せ僕ら未来と名付けた

Winding Road

とても好きなパート。聴く度に、年月を重ねる度に好きになる。しおざきさんこそ似合うパートだと思った。しおざきさんの歌う希望を、私も理解したいと思った。



コロナ禍を挟んで私も就活と新卒社会人としての新しい生活が始まって、M!LKもメジャーデビューを果たして。その頃は余り追いきれていなかったもののRibbonを聴いて、あなたたちなら大丈夫なんだろうなという確信があった。いつまでも変わらずこの人たちが好きで、早くまた会いに行きたいと思った。



Ribbon。1番好きなMV。5色のリボンをかけていく演出があなたたちらしいと思った。


でも新生活に心が追いつかなくなって、なんか、もうダメで、感情もわからなくなって、好きもわからなくなって。大好きだった本すらも読めなくなった時は絶望した。文字を辿れなかった。吐き気がした。自分が怖かった。好きを見失うってアイデンティティを失うような感覚だった。暗闇。社会人になって自由に好きを追いかけられると思っていたけれどそんな事は無かった。


職場を移動して何とか平穏が取り戻せつつあった時、親友がM!LKにちょうどハマっていたようでCHECKMATEのオーラスの配信を見ていた様だった。横浜アリーナが決まったという事、かつてM!LKが好きだった私と一緒に行きたいという事を話してくれた。嬉しかった。行く以外の選択肢が無かった。


ライブ自体は過去の春ツ1回きりしか入った事が無かったからほぼ新規同然だしメジャーデビューしてからの楽曲のコールなんて全く知らなくて。でもまたM!LKを追いかける生活はとても楽しかった。かす君の時にいきなり始まったTiktokは気がつけば毎日投稿になっていて、ブログもプレミルになっていた。ソルティダイチャージしてくれたら嬉しいです☆★ が無くなってたのは知っていたけど何度見ても寂しかった


久しぶりに追いかけるM!LK。でもやっぱりしおざきさんが好きだった。初めて好きになったあの時とは多分好きになるアイドルのタイプは変わっていた気がするけれど、でもしおざきさんだった。きらきらの笑顔を見てまた好きになった感覚がした。何度見てもあなたが好きだった。いい意味で変わらないしおざきさんに救われた。


そして横アリ。会場に入ると焚いてあるスモークの中に煌めく5色のペンライトの彩りがとても鮮やかだった。M!LKの大きさを改めて実感した。あなたたちは、M!LKはこんなにも大きくなっていたんだね。白黒牛乳ワールドの時、暗幕で覆われていたパシフィコ横浜の3階席を見て行けなかった悔しさでごめんね、ごめんね、、、、と友達と泣いた日を思い出して、またウルっときた、


そしてステージの上のあのリボンがかかった箱から5人が出てきてからはもう涙が止まらなかった。フレオレで泣きながらダイチャージ!を叫ぶ人なんて他に居ないだろう。M!LKが創ったものを直接享受出来ることが本当に幸せだった。彼らが届けてくれる音楽がずっとずっと私の支えで大好きだって思った。気がつけば終わっていた。本当にあっという間だった。本編がAiシャンデリアで終わったことも、DEAR LIFEとジブンエールをトロッコにもってきて明日からの私たちの活力になってくれたことも、全部私の好きなM!LKだった。



これからも宝石を象ったミルクラスタルでずっとあなたを青で照らしたいと思った。宝石のような愛を、どうかあなたたちに返していきたいと思った。あなたの素敵でいたいといってくれるM!LKの、あなたたちの肯定になりたかった。


好きな時に好きな人に会える事のできる今が幸せで。好きな人を好きでい続ける事、好きを続ける事、全部全部当たり前じゃない事を自分で痛いくらい理解っているからこそ今を大切にしたいなって心から思う。だからこそ先日スポ男の観覧に行った時は会場で直接、やっとしおざきさんにお返しが出来た感覚があって本当に嬉しかった。


この人の事ずっと大好きだなって思った。ずっと好きでいたいって思った。推しって言葉未だにわからないけれど、でもあなたの事は推しだって思う。たくさんの大好きをくれる人、たくさんの大好きを、無償の愛を送りたくなる人、日常のささやかを願いたくなる人。真ん中にいてくれる人。













ブルーシャワーのMVが公開された。
やっぱり青が似合う人だと思った。

自分だけの青空を

という歌詞がとてもしおざきさんだなって思った。抱きしめたくなるくらい大好きな歌詞。しおざきさんが歌ってくれるから好きだし、好きな言葉をしおざきさんが届けてくれるから好きでもあると思った。好きが重なるこの言の葉は私の中でとても大切になった。


あなたの事が大好きで始まって、大好きで終わる日々が本当に幸せ。いつもありがとう。


私が願いたいささやか、
きみににいいことがあるように





今日もいい夢見られますように

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