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2020年の映画ベスト10
2020年に観た映画のベスト10(of 185本)です。順不同です!
1『ウルフウォーカー』
わたしが信頼を寄せる、カートゥーン・サルーン制作のアニメーション。ケルトの伝説を下地に作られた三部作『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』に続く、3作目です。劇中、AURORAの「Running With The Wolves」がかかるシーンがとてもよかった(感涙)。
2『死霊魂』
中国のドキュメンタリー映画監督、王兵(ワン・ビン)も、わたしが信頼しているドキュメンタリー作家のひとり。どの作品を見ても、いつも自分の足元が揺らぐような気持ちになる。この世界に、彼の作品があって良かった。編集にも唸る、8時間26分!
3『ハリエット』
アメリカの奴隷解放運動家、ハリエット・タブマンの人生を描いたフィクションです。ハリエットの勇敢さと、彼女を演じたシンシア・エリボの、文字通り身体にガツンとくる歌声にしびれます。
4『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
グザヴィエ・ドラン監督の過剰さが、わたしはあまり得意ではなかったのですが(もちろん、嫌いじゃないですよ)、これは今までで一番好きだった『わたしはロランス』を超えそうになりました。
5『プリズン・サークル』
坂上香監督の長編3作目。ラストシーンに見せた出演者の、監督への信頼に思わず涙が溢れました。前作『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』から続く、坂上監督の魂のこもった作品。若見ありささんの砂絵アニメーションにも心打たれました。下記、紹介記事のリンクです。
6『セノーテ』
今年は、ドキュメンタリー映画にすばらしい作品が多くて、選ぶのにホント迷いました。水中のシーンも含めて、ほとんどをスマホで撮影したという驚きの作品。小田香監督すごいな。劇場で、初期作品『ノイズがいうには』を同時期に見られたのも良かった!
7『はちどり』
キム・ボラ監督の長編デビュー作。未見の方は、ぜひ、この繊細さに出会ってください。
8『ブレッドウィナー』
カートゥーン・サルーンの作品をもう一つ。アフガニスタンで、タリバンに拘束された父親を助けに行く主人公パヴァーナ。彼女が弟に話して聞かせる物語の描き方(劇中劇)が素晴らしく良いです。こちらも、紹介記事のリンクを張りました。
9『トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして』
自分の記事のリンクばかりになってしまい恐縮ですが、思いを込めて書きました。映画にかかわる人(映画を見る人も含めて)すべての人に見てほしい作品です。あ、その後Netflixは、『全裸監督』の続編を作ったというニュースを見たので1月3日に解約しました。
10『娘は戦場で生まれた』
こちらも、紹介記事を書いていました。ベスト10、といったお祭り的な記事に入れることをためらう、命への切実な願いが込められた作品です。
おまけ①:見たら絶対ベスト入りしていた見逃し作品ベスト3
『燃ゆる女の肖像』『空に聞く』『ヴィタリナ』。この3作品を見逃したのは痛い~。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『82年生まれ、キム・ジヨン』を見逃したのも痛かったー。
おまけ②ベストに入らなかったけどお気に入りの作品ベスト3
『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』『どこへ出しても恥かしい人』『ジョディ 虹の彼方に』。
結果的に、ベスト10に入ったのはドキュメンタリー5本、フィクション3本、アニメ2本。特にドキュメンタリー映画は、ここに挙げていない作品の中にも良質な作品が多かったな!という印象です。ほぼ同率で、上記に入れるかどうかを迷ったのは『アリ地獄天国』(以前「ドキュメンタリー映画のベスト5に入る」って言ったのに今回外してすみません!)『タゴール・ソングス』『彼らは生きていた』『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』『精神0』です。
去年は、アップリンクのハラスメント問題(と、いまだ解決に向かわない『童貞、をプロデュース。』問題の存在も…)や、個人的に最悪だった映画体験などもあり、気持ちが半ば映画から離れた時期もありました。ですが、こうして心に残った作品を眺めていると、それだけで元気をもらうし、新しい作品にもっと出会いたいという気持ちになります。
また、この一年も素敵な作品と出会えますように☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝。
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