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オリキャラ紅茶をオーダーメイドした話

事の始まり


3月。
それは出会いと別れの季節。春の訪れ。冬との別れ。桜もほころぶ年度末。
激務。残業。残業。激務。行方不明の重要書類。


「たかあまの紅茶が飲みてえなぁ〜〜〜!!!!」(ブチ切れ)


時は今年の3月30日。
年度末の激務によっておかしくなった私は
推し概念で紅茶をオーダーメイドしてくださる『紅茶専門店THÉSIER(テシエ)』様(Twitter: @thesiertea)に、オリキャラの紅茶をオーダーしていた。

きっかけはもちろんオタクの叡智と煩悩が蔓延るツイッター。
「推しイメージの紅茶が作れる」という情報を前々から入手していた私は疲れと勢いに身を任せ、意を決してテシエ様のオーダーページを開いていた。

テシエさん baseリンク
https://thesier.base.shop/items/28920605

『お好きな色、お好みお茶、こんなイメージで…』
『おひとりおひとりに合わせて、職人がひとつひとつ手作業でブレンドをお作りいたします』

(※公式様のオーダーページより抜粋)


紅茶を頼むのに未だかつてこんなに胸が踊ったことがあるだろうか?

推し活に優しい現代、私は既に推し香水も推しカクテルも推しアクセサリーも経験している。

しかし、推し紅茶なるものはまるっきりの初めて。

しかもキャラを汲んで、一からブレンドしてくださるとか最高にも程がある。
こんなに素晴らしいお店もあるものなんだと思いながら注文ページを進み、概要欄に作ってもらいたいキャラクターの情報を書きいざオーダー。

お願いしたのはもちろん『たかあま』でお馴染み(?)
オリジナルキャラクターの高伊奴くんと甘峯くん。

イメージカラーや髪色、目の色、キャラの設定やらを簡潔に・分かりやすくを意識して(※オリキャラなのでどうしたって説明が長くなってしまう。特に甘峯)

これが実際に送った説明
(余談だが甘峯の説明文は更に続いているが長いので割愛)


よし、これで送信!


昨今推し活需要が拡大しているためか
なんとテシエさん、現在は好評によりオーダーから2ヶ月待ち!

……海外の工場にぬいぐるみをオーダーした時に比べれば2ヶ月なんて余裕で待てますよ( ・´ー・`)ドヤルナサン


こうして仕事でボロボロになりつつ、楽しみに待つこと2ヶ月ほど

じゃじゃーん!!

2023年5月末!
2人をイメージした紅茶が届きました!

やった!世界に一つしかない高伊奴と甘峯の紅茶だ!!!いやっほい!
さっそくティーカップ出して飲むぞ飲むぞ飲むぞ〜!

開封、そして実飲

まずは高伊奴くんから

『清々しい重厚な味わいのルフナ紅茶』
『真っ直ぐに立ち昇る健やかな香り立ちのダージリン紅茶』
『指の間をすり抜けるような穏やかな香りのニルギリ紅茶』
『新緑のような渋みがにじみ出る茉莉花』
『研ぎ澄まされた曇りのない香りをブレンド』

『澄み渡る力強く凛とした風味に、純粋で清らかな、確かな信念を感じる世界でひとつの紅茶です。』


……。

…………。

スゥーーーーーーーーーー…………(尊死)

え? やば??

説明文だけでこの破壊力。
オタクとは須く、他人の口から語られる推しと言うものに弱い生き物。
「清々しい」「真っ直ぐ」「力強く凛とした」などなど、至る所に散りばめられる高伊奴という人物を象徴するワードに私は既に瀕死である。
最後の一文なんかは本当に高伊奴という男の眩しいほど透き通るような性質をありありと物語っている。
この説明だけで寿命が10年延びました(?)

そして袋を開けてみると……

これが高伊奴ティー

ふわりと優しいジャスミンの香りと共に姿を見せたティーパック。
中には高伊奴くんのイメージカラーでもある白色の花弁が……!

「うわぁ、ああああっ……!」

顔を覆い崩れ落ち、それでも香りを嗅ぎつづける不審者に成り果てたオタクの姿がそこにはあった。

説明書のとおりお湯を沸かし、熱湯を淹れ待つこと3分間

刮目せよ。
これが高伊奴ブレンドである
(ティーカップはFE風花雪月のを使用)


※以下から紅茶知識皆無なルナさんによる飲んでみた感想になります

第一印象は、ふわっとジャスミンの香りがするハーブティーのような、和茶にも近いようなイメージ。
紅茶なのにどこか馴染みやすい香りの印象が、高伊奴という人物に重なる部分がありました。
口に含むと、優しい香りもあるからかスッキリとした飲み心地。でも紅茶の味がしっかりしていてシンプルイズ美味しい。飲んでてあったかい香りがしてくる。
爽やかな渋みがあって、ストレートでするすると飲めてしまう飲み心地の良さ。でも多分だけどミルクティーとか甘めにしても美味しく飲めるのかな〜とか思ってみたり。

高伊奴という人物の内に秘めた、澄み切って真っ直ぐな心根と穏やかに寄り添うような優しさがにじみ出ているステキな紅茶です!

お菓子とか無くてもお茶だけで楽しめてしまうくらい美味しい飲み心地。紅茶そのものを楽しむための紅茶って感じ。
でもお茶菓子とかとも合わせても絶対に飲みやすい!

貧乏性なので、長めに抽出した二煎目にはお砂糖を入れて飲んでみた。
の、のみやす〜い!!!!3時のおやつにこの紅茶と一緒に飲んだら幸せになれる味だ〜!
凛とした威風堂々たる高伊奴くんからいっぺん、にこにこ笑顔で親しみやすい元気な高伊奴くんだぁ〜!!!嬉しい〜!!!


そんなこんなで高伊奴ティーを目一杯堪能したところで、
お次はうちのヤバいやつ代表の紅茶を淹れたいと思います。

続きまして甘峯紅茶

『軽快な中に繊細な渋みを伴うヌワラエリヤ紅茶』
『親しみやすい華やかな味わいのディンブラ紅茶』
『明るい黄色のマリーゴールド』
『傷跡のように深い赤のサフラワー』
『涼しげでどこか空虚な香りをブレンド』

『飄々としたおおらかな風味の奥底で、引き締まった気配が息を潜める世界でひとつの紅茶です。』


えっ、ちょ、ヌワラ……ディンブラ、何だって???(紅茶知識ゼロ)


甘峯くん、聞いたことのない茶葉のオンパレード。

こんな時は教えて!Google先生!

さくっと調べてみたら、ヌワラエリヤもディンブラもどちらもスリランカの標高が高い地区で生産されている紅茶らしい。

中でもヌワラエリヤ紅茶は茶園が少なく希少で「セイロンティーのシャンパン」とも呼ばれるくらい渋みと甘み、そして香りの品が高い紅茶だそうで。
ディンブラも上品な香りが特徴で、日本のセイロンティーの大半はこのディンブラであるため飲み馴染みが多いんだとか。

……ふーん。なるほど、甘峯じゃん(謎解釈)

てか本当に作り手さんの汲み取り方が尋常じゃないですね!?
「軽快さの中の繊細な面」「親しみやすい華やかさ」「飄々としたおおらかな面の底に潜む、引き締まった気配」と、どれを取っても甘峯朔すぎるんですよ!

そしてコチラも袋を開けてみますと

甘峯ティーのお出ましだ

開けた瞬間からもう既にブワッと華やかな香りが広がる
てか待って香りというか、そもそもティーパックの中身が華やかすぎひん???

めっちゃ花入ってるがな。お花畑か???

入っているのは前述した『黄色のマリーゴールド』と『赤のサフラワー


赤のサフラワーは甘峯朔から切っても切り離せない「左頬の傷跡」をイメージされたもの。
そして瞳の色から着想されたであろう黄色のマリーゴールドの花弁。

そういや赤と黄色って、混ぜるとオレンジ色(甘峯朔の髪色)になるんですよね……

…………ミ゜ア゜ッ(嗚咽)

あとコレは完全に偶然なんですけど、

マ リ ー ゴ ー ル ド っ て 甘 峯 朔 の 誕 生 花 な ん で す よ

誕生日の設定は一切書いていなかったので、おそらくこれは本当に偶然。

オタクは机に突っ伏して息も絶え絶えです。

いやまだ死ねない。死ぬ暇があったら甘峯紅茶を淹れて飲むのだ。
魂がそう言っている。

これが世界でたった一つの甘峯ブレンド

……お湯入れて待ってる間に説明もっかい読んでたんですけど『空虚な香り』って何????(そこかよ)

いや甘峯朔という人物の説明をする際に「空っぽな言葉で口説いて人を誑す」とか「心はどこか虚しい」だのほざいたし、
『涼しげでどこか空虚』という一言があまりにもピッタリと言うか、甘峯すぎて悶絶したんですけど『空虚な香り』ってなに!!???(いいから飲め)

※以下から紅茶知識皆無な感想タイム

口元に持ってきただけで分かるのは開封した時同様、とにかく華やかな香り。
花のような、はたまたフルーツのような。艶やかな香りがする。これぞ色男。遊び慣れたチャラ男が全面に出てる。
口に含むと華やかな香りに加えてまろやかで品のある口当たりが広がるけど、渋みもしっかりあり、意外と飲み込んだ後の切り口がしっかりしてる印象。
これは軟派で派手めな立ち姿と笑顔の後ろに潜ませてる冷静な洞察力とニヒルな様子を感じます。

香りの艶やかさ、口に含んだ瞬間のふわっとした柔らかさ、飲み口のキリッとした風味と、どれにおいてもギャップがすごいある。最後まで魅力たっぷりかよ。

「ふーん……コイツ、おもしれー男」みたいな紅茶だな(???)

なるほど空虚な香りね。色んな面がありつつも、それ故に空っぽな印象に残る。
癖があるのに無いみたいな……。そんなぐちゃぐちゃ拗らせ虚無男な味がする(?)

この紅茶は個人的にはお菓子よりも食後にスッキリと飲みたいかも。なんか、コース料理とかの最後にお茶の華やかな香りを楽しみながらさっぱりと飲みたいイメージ。

貧乏性ゆえ(略)二煎目にはお砂糖を入れて飲んだんですけど、香りの華やかさ甘やかさと相まって「うわ、甘っ!?」と飲んでから少し驚くなど。
まあ、ある程度想像はできてたんですけどね……。
先ほどのキリッと飲みやすい雰囲気からすっかり甘いの好きな人向けに様変わり。
やめろ甘峯。甘い顔して近寄るな。人を誑して遊ぶな!


飲み終わり



こうして2人分の紅茶を飲み終わり、空のカップを前に暫し放心状態

いやぁ……最高ですね。

うちの子を紅茶にするとこんな素晴らしい代物になるのか。

これはとっておきのティータイムをするのに最高なものを手に入れてしまったわ……
次はお気に入りのスコーンやクッキーなどのおともを添えて、たかあま紅茶を飲もう……!


改めまして、テシエさん今回はオリキャラ紅茶を作って頂き本当にありがとうございました!

今回私はオリジナルのキャラでオーダーしましたが、
テシエさんは版権のキャラクターや実在する推し、ペットや大切な人をイメージした紅茶のオーダーも受けてくださるそうです!

推し活にぜひ、皆さんの推し紅茶をオーダーしてみてください!


最高すぎてトぶぞ!!!!


それでは!

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