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椎名林檎「本能」- 信じられるのは今繋がっているこの瞬間だけ -

まえがき

アー写のビジュが良すぎません???

ふつくしい・・・。
ただただふつくしい・・・。

今更云うまでもない曲紹介

そんな椎名林檎さんの名曲「本能」

ガラスをカチ割るナース姿の椎名林檎。
もはや説明不要の、日本の音楽史に永遠に残る名曲。
リリースから今年で25年、この曲の凄さは既に語り尽くされているかもしれませんが、改めて自分の想いを言葉にしたいなと。

というわけで、今回は「ずっと取り上げたいと思ってて棚上げしてたけど、急に書きたくなったのでヤル気がある内に記事にしました」の巻です。

言葉の切れ味凄すぎる

約束は要らないわ
果たされないことなど大嫌いなの
ずっと繋がれて居たいわ
朝が来ない窓辺を求めているの

どうして歴史の上に言葉が生まれたのか
太陽 酸素 海 風
もう充分だった筈でしょう

太陽、酸素、海、風。
生命が芽生え、生きていく上ではもう充分なだけのものがあったはずなのに。

どうして「言葉」などという、曖昧で不確かなものが生まれてしまったのか。

言葉で惑い、
言葉で不安になり、
いくら言葉で確かめ合っても不確実なお互いの気持ちに執着する。

言葉というもののせいで、
言葉でしか確かめ合えない愛のせいで、
人間は傷付く。

ならば、言葉なんて要らない。
本当に果たされるか不確かな、言葉だけの、口先だけの「約束」なんて要らない。

確かなものは、今繋がっているこの時間だけ。
あなたとわたしが物理的に一つになっているこの時間だけ。
重ね合う肌と、お互いの体温だけ。

このまま、朝が来ないで欲しい。
ベッドの上でずっと繋がれたまま、朝が来ないで欲しい。

淋しいのはお互いさまで
正しく舐め合う傷は
誰も何も咎められない
紐解いて命に擬う

気紛れを許して
今更なんて思わずに急かしてよ
もっと中迄入って
あたしの衝動を突き動かしてよ

だから、もっと中まで入って。
永遠に明けない夜で、身体を重ねて。
言葉よりも確かな、物理的な繋がりで。
あたしの衝動を、本能を、突き動かして欲しい。

あとがき

唯一無二の表現者でありながら、女性なら誰もが共感できてしまう普遍的な気持ちをしっかりと歌い上げてしまう。
椎名林檎さんの言葉の切れ味って本当に凄いですよね。

まだ2記事しかないですが椎名林檎マガジンを作ったので、今後はどんどん記事を増やして行きたいと思います。

ではでは、また次回よろしくお願いします。

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