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奈良へお参りに・前編/2022年5月

太陽は双子座に位置し、月は下弦を迎えた5/23(月)

朝5時半に起床。嬉しすぎて早起きです。寒い冬や春の起きられ無さが、我ながら嘘のよう。

夏至に向かって陽の気が盛んになるほどに、早起きが苦で無くなってきます(私調べ)

久しぶりに奈良にお参り

京都→近鉄奈良までは、特急で35分。前日入りせずとも、午前中のお参りが可能なのがとても嬉しい。

朝の諸々を済ませて、いざ京都駅へ。朝7:10発の特急に。

急行でも十分行けますが、近いとはいえプチ旅行気分を味わいたく、奈良へはいつも特急に乗ってます。+520円(2022年5月現在)で追加されるワクワク感。有難う、近鉄電車。

観光特急「あをによし」に乗るのもとても考えましたが、早い時間には無かったので、また今度乗車したいと思います。今回の旅の目的は、あくまでもお参り。


あっという間に、近鉄奈良駅に到着。

自由に堂々と過ごす鹿達を目の当たりにすると、
奈良に来た事を実感します。


鹿せんべいをあげることも無く、やや足早に歩き、

興福寺の脇を通る


目指すは、春日大社。

一之鳥居。

久しぶりのお参り。嬉し過ぎる。


はしゃぐ心を抑えつつ、
参道の青紅葉も朝の日差しも眩しく、

殆ど人も居らず、なんなら鹿の方が多く、

清々しく、とても贅沢な朝。有難い事この上無し。

この鳥居をくぐって直ぐ手水所と祓戸神社。心身を清めます。  


まもなく門に到着ですが、参道が二手に分かれます。表参道は真っ直ぐ進むのですが、今回は左手の剣先道へ。

巻き付く藤のつるの存在感が凄い。
石燈籠が立ち並ぶ参道。奥は、慶賀門。

春日大社は、回廊が美しいのも本当に素晴らしい。

慶賀門前から眺む回廊。
御本殿

あまりに久しぶりの春日大社のお参り。幣殿からの参拝だけでは勿体無く、特別参拝入り口に向かいます(参拝料500円)


入って直ぐ左手に見える、見頃な大杉に先ず心を奪われる。

写真に収めるの頑張った。とてもデカイ。


順路の回廊には、奉納された釣燈籠の数々


この奥を進んで突き当たりに諸々の注意事項が書かれており、


その先は、禁足地・御蓋山浮遊雲峰遥拝所みかさやま うきぐものみね ようはいじょ

平城京守護の為に、常陸国ひたちのくに・鹿島神宮から白鹿の背に乗りて、御蓋山みかさやまに降りられた『武甕槌命たけみかづちのみこと

その神の山に近づける場所からお参りが出来ます。撮影禁止では無かったけれども個人的に憚られまして、写真は撮らず。

注意事項にも記されていますが、喋り散らかって足を踏み入れる所では、決して無い。でも、春日明神に対して信仰篤い方には本当にお勧めしたい。


有難さで胸いっぱいになりながら、その後の順路を歩く。

奉納されている釣燈籠には有名な戦国武将もあり、重文の建物の中では万燈籠の再現もあり、

(500円払っただけで、こんな経験をさせて頂いていいのか…?)と、段々申し訳なくなりつつ、とても満たされました。有難う御座いました。


慶賀門を出ると、鹿さんが葉っぱをんでいました。

可愛い。

こう申しては何ですが、鹿せんべい販売エリアに貼り付いている鹿達と、神域に近いところにいる鹿さんとでは、何かと色々と違うと思う(個人的見解)

人にも色んな人がいるように、鹿も皆決して同じではない筈。

そんな事をぼんやり考えながら、次の目的地へ徒歩で向かいます。


東を向けば、春日のお山。何度見ても青々として美しく素晴らしい。眩しいお山の姿を目にしつつ、歩くこと約15分程。

そして、手向山八幡宮に。

こちらも今回どうしてもお参りしたかった。此処は、菅公(菅原道真公)の有名な歌が詠まれた地。

『このたびは 幣も取り敢えず手向山 紅葉の錦 神のまにまに』

菅公腰掛石


八幡神・神功皇后様は勿論だけれども、菅公を敬う人にも聖地だと思う。

立派な楼門も美しい。


灯籠には「向かい鳩」。鳩は、八幡神のお使い
境内。紅葉の頃にまた来たい。



手向山八幡は、東大寺の守護の為に勧請されて此処に在る。

境内の北側の鳥居の直ぐ向こうに、東大寺の三月堂


修二会しゅにえ(お水取り)が行われる二月堂へ。

二月堂から眺む奈良市内、絶景

1270年以上、絶えること無く続けられる祈りの儀式・修二会しゅにえ

コロナ禍にあたっても、「しないなら、東大寺は解散」との報道に感銘を受け、当時公開された映像に胸を打たれました。一体、どれ程の覚悟と厳重な感染症対策の下に行われたのか…

お参り出来て嬉しい。有難う御座いました。


1日目のお参りは、これにて終了。この後は、ランチや利き酒など、奈良の美味しいものを楽しみました。

あちこち雄大で美しい。


2日目は、初めてお参りする場所へ。
続く。




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