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子供が大好きな女神様の事

子供の頃に、ご両親や祖父母・親戚の方などに連れられて、社寺にお参りしてお作法を教えてもらった方々は、とても幸せな方だと思います。

お参りに行った時にそのような光景に出会うと、とても胸が暖かくなります。

小さな手を分からないなりにも合わせている姿、小さくお辞儀する姿の可愛いらしいこと、それを見守る周りのご家族の温かいこと。その全てが微笑ましく、実に羨ましい限りです。密やかに、胸の中で悶絶する次第です。



伏見稲荷の宇迦之御魂神うかのみたまがみ様は、子供が大好き。

ご家族に連れられてお参りしている姿も、境内で遊んでいる姿もニコニコと見守っていて、その子が大人になっても忘れていない。こんな有り難い事があろうか、いや無い。実に羨ましい。

優しい神様は他にも居られたとしても、これほどまでに…と感じるのは、宇迦之御魂神様が最もです。


私は、十二分に大人になってから伏見稲荷にお参りをするようになったので、そのような経験のある子供達とは埋めようもない差があります。それはもう、どうしようもない。とても羨ましい限りです。


そうした昔がある方でも、観光客でスッカリ騒がしくなってしまった伏見稲荷には近寄らなくなった方もいると思います。


もし可能なら、大人になった姿を見せることも兼ねて、お参りに行って頂けたら…と思います。あの子供の大好きな優しい女神様に会いに。今はとても静かです。観光ではなく、お参りに来ている方も多いので。

神様も、悲しみもすれば喜びもします。忘れずに覚えている子供達が、大きくなった姿でお参りに来てくれたなら、大変に喜ばれます。

もし今、誰かを楽にする為に働いているなら、お仕事の繁栄も祈願も兼ねて。働くとは、傍(ハタ)を楽にする事。宇迦之御魂神様は、商売繁盛も大得意。自分以外の傍(他人様)を楽にするその姿をきっと応援して下さいます。

苦しい現状があるなら、子供のように願ってみるのも良いと思います。何歳になろうとも、私たちは神様の子供です。


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来月2月には、初午大祭があります。今年の初午は、2/9(日)

711年に宇迦之御魂神様が稲荷山に鎮座されたのが、初午の日であった事に因む神事ですが、この日ばかりは、熱心なお参りの方々でいっぱいです。


御祈祷を受ける列も朝から凄いです。ジッと待つ人の列、会社の皆さんと思しきビシッとしたスーツ姿の団体を目にするのは、胸がすく思いがします。

今年は日曜日ともあって、更にたくさんの人で賑わうと思いますが、私も必ずお参りに行こうと思います。これまでの御礼とこれからの宣言の為に。



作法を教えてもらえなかった子供達も、大人になってから自分で覚えても追いつけます。

お行儀良くお参りし、祈願や宣言を伝え、日々も努力を重ねるならば、その想いは真っ直ぐに伝わる筈です。それを地道に重ねていくのです。

2020年は、伝統あるものに触れたり、礼儀作法をしっかり身につける事も開運に繋がります。御行儀の良さは、人生の至る所で助けになります。是非とも。


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