親子留学・カナダカレッジ留学体験記vol.1
(こちらは姉妹版note で過去に掲載した記事です)
さて今日から何回かに分けて、子どもではなく私自身のカレッジ留学に焦点を当てて書いて行こうと思います。
本日はカレッジ入学に至った経緯と日加で違う大学入学システムについて。
それでは…Here we go!
なぜ親がカレッジ留学?
久しぶりの学生生活
私は2023年9月から、カナダ東部の州立カレッジで学生生活を送っている。ほぼ20年ぶりの学生生活は新鮮でもあり、大変でもあり。毎日が慌ただしく過ぎていく。
そもそもの経緯
親子留学するにあたって、子ども自身を留学生にするか(つまり子どもの小学校に学費を払う)、親の私が留学生になるかの二択があった。
州にもよると思うが、親が公立カレッジに進学すれば子どもは何人まででも公立小学校学費無料、というありがたいシステムがあり、我が家はそれに乗っかることにした。
科目と授業スケジュール
私が学んでいる科目はビジネスで、2年間のプログラム中には講義、日々の課題、テスト、実習などが含まれる。
平日はほぼ毎日授業があり、曜日にもよるが1コマ2時間程度の授業が毎日3コマほど。朝から夕方まで授業があるので、けっこうタイトなスケジュールだ。
ユニバーシティ(四年制大学)だと、カリキュラムはもっとゆっくりだと聞く。
日本の大学や短大、専門学校との違い
カナダのカレッジは、日本の短大または専門学校にあたる。
カレッジは卒業後すぐに労働市場に貢献できる人材を育てるのがその目的だ。IT系、料理人から溶接工の養成コースまで、実践的なプログラムが並ぶ。
以下はあくまでも私が通うカレッジの仕組みなので、カレッジ入学を考える際は希望先の募集要項をよくご確認を。
日本のシステムと何が違う?
私が感じる日本の高等教育機関との大きな違いは、以下の三つだ。
受験がない
課題の量が多い
実習が多い
それぞれを詳しく書いていく。
受験がない
まず一番大きな違いは、大学受験がないこと。
受験がなければどうやって入学者を選別するかというと、入学希望者が必要書類をカレッジに提出後、カレッジ側が入学を許可するかどうかを判断し入学許可証を出すことになっている。
ちなみに不合格の場合は特に通知が来ず、オンライン上の自分の書類提出用アカウントが急に閉じられる(アクセスできなくなる)という憂き目にあう。
州の現役高校生の場合は、高校の途中経過の成績をカレッジ側に提出。高校生たちにはそれぞれID番号が振り分けられており、その番号をカレッジ側に伝えればカレッジ側で成績証明書を取得してくれるらしい。これは多分高校生にとってはほとんど手間のかからない、負担のないシステムなのではないだろうか。
私のように、現地の高校を卒業していない留学生は日本の高校の卒業証明書と成績証明書を英文で提出することが必要だ。私の場合は卒業してかなり時間が経っていたのだが、電話やメールで何度か母校に連絡して、母校から直接カレッジにメールで成績を送ってもらった。
英語が母語でない学生はさらに、語学力も証明する必要がある。その方法は、規定の英語力試験にパスするか、もしくは語学学校のパスウェイコースに通って英語力を証明するかの二択。
私の場合は期日までに英語力試験に受かる自信がなかったので、語学学校に通ってパスウェイコースを履修した。
入学を許可する優先順位
私のカレッジの Admission Policy では、入学を許可する優先順位が明確に決められている。
最優先はカナダ国民および州に居住する永住者
次に、州外に住むカナダ国民と永住者
最後に、カナダ国民または永住者ではない者
要するに留学生は入学確率が低いということだ(´□`; )
…まぁ、当たり前といえば当たり前。
そのため私の語学学校時代の級友たちはみな、入学希望のカレッジやユニバーシティの候補を複数考えていた。
人気の高い IT や幼児教育は、上記の優先順位上ほとんど勝ち目がないので、もっと人気の低いプログラムにして安全牌を取るか、どうしてもそのプログラムが良ければ順番が回ってくるまで待つか(つまり入学時期がいつになるか分からない)。
私の場合は、カイの配偶者ビザや自分自身の卒後の就労ビザ取得のためにどうしても公立カレッジに入学したかったので、私立は受けずに、公立カレッジの競争率が低いプログラムに絞った。
5-6回、公立カレッジの中のさまざまなプログラムにアプライしたが連敗を続け、ついに都市部はあきらめて人口の少ない街にあるキャンパスのプログラムにアプライしたところ、ようやく入学許可を得ることができた。
このために子どもたちには引っ越しを強いることになってしまい申し訳なかったが、ビザが切れてカナダを出なければならないことを思えば州内の引越しで済んだのは不幸中の幸い。
モモもララも新しい小学校で徐々に友だちを作っているのを見るとホッとする。
(次回につづく)
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