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【人生】ふうふ、は違って面白い

夫と夫婦になって12年。

その間、仕事が忙しかったり、

素敵な子どもを2人授かったり。

泣いたり、怒ったり、そして笑ったり。

たくさんのことがあった。

世の中にいろんな夫婦の関係性があることを知っている。

私が一つだけ言えるのは、

「夫婦は違って面白い」

ということ。


私は本が好きだ。それも小説が好き。
夫は本を読まない。実用的でない文章は彼の中に入っていかない。

私はよく夜布団で一人で泣いてしまう。
夫は泣かない。布団に入ったら3秒で寝る。

私は人の言葉はストレートに受け取ってしまう。そして傷つく。
夫は人との関係性をいい意味で「打算」で考える。

私は今日のことしか考えられない。
夫は1年先のことでも予定を組める。そして1日先のことも1年先のことも、同じように緻密に計画できる。

私はスポーツをしない。運動は苦手だ。
夫はずっと部活動に打ち込んできて、野球やテニスや、その他いろいろ、の運動をする。

私の基本は「文章」だ。いつも散文的な文章が頭に浮かんで、それを反芻するのが好きだ。
夫の基本は「画像」だ。パッと見た絵や数字を写真のように記憶することができる。文章が浮かぶことはないと言う。

私が子どもと接するときは「肌感覚」。
夫が子どもと接するときは「りくつ」。

私は文学が常に食卓の話題にのぼる家で育った。
夫は家族みんなが綿密なスケジュールをこなす実務的な家で育った。


私たち夫婦は全然違う。
ぜんぜん、ちがう。

でも私は彼といるのが心地いい。
息苦しくならない。
一緒にいることについて、詳しく考える必要がない。

もし 私が 「似ている誰か」と一緒にいることを選んでいたら?

たぶん、もっともっと、息が詰まるような、
四角いアクリル板の中でそれ以上伸びられない植物みたいな、
未来になっていたんじゃないかなぁ。

夜に泣く回数は、もっと増えていたんじゃないかなぁ。

そしてたぶん、今頃別れを切り出していたに違いない。

そう考えたら、この不思議なコンビもなかなかいいものだ、と思えるのだ。


そんな私たち夫婦に、ひとつだけ共通していることがある。
それは
「相手をわかろうと努力すること」。


私は、実用的で多角的なものの考え方をするということを

夫は、家のことは夫婦で分担することを


それぞれ学んで今に至る。
もともとの良さは、そのままに。


違う、って、なかなかに 面白いものです。

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