バナナフォン
イノセントというスムージーがある。
その会社のバナナフォン。
『フルーツガーデンに繋がっている、どんな内容を話してもOKで誰でもかけられる電話』。
質問?退屈?寂しい?
ぜひ、バナナフォンにお電話を。イノセントのこと、恋愛相談、人生相談などなど。出来る限り、対応しますよ。
なんて書いてある。
実は、その昔、家の電話がバナナフォンだった。
本体は普通の電話で、家の中心にあったが、
玄関に近い私の部屋近くには、バナナフォンを繋いでいた。
これで、友達とよく話したし、大事な電話も待っていた。
全く同じバナナフォンの写真が載っていて、驚いた!
そして、いつか捨ててしまったバナナフォンに会いたくなった。
壊れたわけではなかった気がする。
壊れていてもいいから、とっておけばよかった・・・。
プラスチックなのに、何だかちゃんとした音量だった気がする。
大きくて、持ちやすかったのか?持ちにくかったのか?
悲しい話は、バナナフォンを握り締めて泣いた。
嬉しい話は、バナナフォン越しに大声で笑った。
そして、何十年も経って、
え?今、あのバナナフォン?
懐かしい思い出がたくさん。
少なくとも、ありがとう!を言うんだった。
私の大事な思い出を、たくさん知っているバナナフォン。
昔は、よくかける番号は記憶していたものだった。
お腹に番号をプッシュするボタン。
そのままだ。
兄弟が、まだ活躍しているみたいよ・・。
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。