「覚える気がない」

私は人の名前を覚えるのが苦手です。
正確に言うと、顔と名前を一致させて覚えられません。

職業柄致命的…。一対多、という差はあれど、先方はしっかり私のことを認識して声をかけてくれるのに情けないことで…。
以前、記憶術のスキルをもった方に相談したことがあります。
そうすると、こんな返答が。

「うん、それはねぇ、覚える気がないんだと思うよ」

…チーン…😱

その言葉に驚きもし、私が真剣に悩んでいるのに、その気がないとは何事⁈とイラッとした気持ちにもなりましたが、先日、「そういうことか!」と腹おちする出来事が。

夏詣期間で、美しいお花や風鈴が飾り付けられているというので、地元の神社へ参拝に行こうと思い立ちました。それでふと、以前に参拝のときの正式な祝詞を教えてもらったことを思い出して、ノートを開きました。

あら不思議。
教わった時には「こんな長いの覚えられない!そして大勢人がいる中でこんなに長く唱えられない!」と思っていたのに、
お水がしみこむように、すーっと入ってきたんです。ものの5分とかからないうちに見なくても言えるようになり、その日の参拝では唱えてきました。
以前に近所の神社に行った時には、ノート紙面を写真に撮ってそれを見ながら辿々しく唱えていたのに。

何の違いだろうかと考えてみました。

今回、私が違ったのは

・祝詞を唱えたいな、と自分の願望から動いたこと
・言葉の意味や順番も考えて納得しながら声に出して覚えたこと
・使う場面をイメージしながらやってみたこと

でしょうか。つまり、裏を返せば以前は

・その気がなく、最初から「できない」と思い込んでいた
・覚えたいことの意味や関連を考えようとしなかった
・場面や映像をイメージしていなかった

ということになります。
特に、一番最初の「できない」は大きかったのかもしれないと思いました。
もしかしたら、人生のあらゆる場面で「できない自分」でいることで得をしたり、楽だったりしたのかもしれません。

自分の意識を変えるって大事だなーと思いました。
まあ、だからって今日から急に人の顔を覚えるのが得意になるわけではないのですが💦
前よりは意識して覚えようとできる気がしています✨

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