のぎなつ

石垣りんに憧れているだけの詩作人・ライター・Webディレクター。文芸誌「樹林」元同人。…

のぎなつ

石垣りんに憧れているだけの詩作人・ライター・Webディレクター。文芸誌「樹林」元同人。おしごとは取材やエッセイ執筆。場面緘黙の元当事者としての活動や劇団のWebマーケティングも。

マガジン

  • 戯れごと短歌

    短歌は苦手なのに、訳あって始めた戯れごと短歌のたまり場。

  • 「生きることを決めるために書いた詩」のようなもの

    死にたいという気持ちに浸ったとき。「生きる決意がしたい」と思った瞬間に書いている詩のようなものの断片です。

  • ヨガの旅

    心が疲れていたある日、ヨガの旅に出発。ヨガに救われ、色々と学んだことを記録中。

  • 不登校でも生きてきた

  • 生きるのがつらいときに読むエッセイ

最近の記事

  • 固定された記事

通過率100%ライターのクラウドソーシング提案文の書き方を公開【未経験&初心者向け】

フリーランス4年目のライター&採用担当・のぎなつです。 この記事では、2022年1月~10月にかけて、クラウドソーシングで通過率100%を達成した提案文を紹介します。 翌年はほぼ営業なしで、月20万~40万円台の売上を達成しました。 そんな私もクラウドソーシング未経験・ライティング初心者の頃、1日5~10件提案して、すべてスルーされていた時期があります。 今回は、失敗から分かったポイントや、採用側になって感じたことを含め、通過できる提案文のテンプレートを公開します!

¥550
    • 【note詩】メリケンかぶれの冷蔵庫

      山の手育ちの メリケンかぶれ シェイクスピアだのゴーリキイだの カタカナ並べて タバコふかして 絵筆を動かす きみの横顔が愛おしい ある年の夏 クリィム色にくすんだ 冷蔵庫が 湿気だらけの木造長屋へ やって来た 夢のように広く オリオン座のように遠い メリケンから 山の手育ちの 背高のっぽな きみによく似た冷蔵庫 どこか朴訥で 澄ました顔をしているね 「メリケンの冷蔵庫は質がいいんだ」 嬉しそうに語る 夢追い人のきみ の理屈は メリケン主義でしかないのが可笑しくて

      • 学芸会の英雄へ、奇妙な大学士より ~場面緘黙にとっての演劇~

        開かれた卒業アルバムの寄せ書きページは白紙だった。 ムニさんは表情ひとつ変えず、広々としたページの右ななめ上あたりに、青ペンで迷いなく文字をつづっていく。 “お世話になりました!” まっしろなページに書かれた、誠実さと生真面目さが伝わる、まっすぐな文字。 私の卒業アルバムには、ムニさん以外に誰も寄せ書きを書いてくれなかった。 ムニさんから手渡されたアルバムの同じページは、色とりどりのメッセージやハートマーク、漫画のキャラクターのイラストで満ぱいなのに。 私は窮屈な

        • 自己紹介【場面緘黙の落ちこぼれがノマドフリーライターになるまでの思考と嗜好】

          生まれつき「自己開示」だとか、「上手にコミュニケーションを取る」だとかが、なかなか苦手な人間です。 でも、周囲に心を閉ざしているのではなく、むしろ仲良くしたい。 それが伝わらず「協調性がない」「暗い」などと言われるたび、「は? うるせぇ」もとい「もどかしいな」と思ってきました。 なので、 「とりあえず、私の重要な一部分については大体わかってもらえるんじゃないか」 というページを作ろうと決意し、noteを始めて4年目にして、今さら自己紹介します。 名前は何でもいい。「

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        • 戯れごと短歌
          28本
        • 「生きることを決めるために書いた詩」のようなもの
          2本
        • ヨガの旅
          2本
        • 生きるのがつらいときに読むエッセイ
          4本
        • 不登校でも生きてきた
          2本
        • キネマの天国
          3本

        記事

          戯れごと短歌㉘罪の記憶

          過ちをアウイナイトに封じても平手のタトゥーが消えない晩夏 花束がそこにあったと分かるシミ、十字路の角、消せない災禍

          戯れごと短歌㉘罪の記憶

          戯れごと短歌㉗渇望

          病院でカンジャと呼ばれる侘しさよ私は私、名のある人だ 一度でも恋歌で泣いてみたいから誰か満たして渇ききるまで 白昼夢やっと見つけた憩いの場、光よ去れと覚醒を裂く

          戯れごと短歌㉗渇望

          戯れごと短歌㉖忍ぶ恋

          胸やけがするほど既にしあわせな君にわたせぬ誕生花の絵 月光に浮かぶあなたに触れたくて消せない滓を手水に浸す インスタの君はビカビカ眩しくてフォローできずに今日も検索 マイナスの僕とプラスの君とでは数直線の視線が逆だ

          戯れごと短歌㉖忍ぶ恋

          戯れごと短歌㉕純愛

          今日こそは両目を直視するからさ下手な笑顔は許してほしい たましいで笑えないまま春が来て君を奪えと雷が鳴く 水彩画ボツになったらキャンバスの隅に「好きだ」と書いて燃やすよ

          戯れごと短歌㉕純愛

          戯れごと短歌㉔青春

          燃え上がるキャンプの火の粉に変わり果て君の肩へと舞い降りたくて 「四年間楽しかった」の八文字を見届け抜けるグループライン まだ少し子供のままでいたいから と白昼夢のお城にこもる

          戯れごと短歌㉔青春

          最近の短歌づくりの痕跡

          仕事にかまけてサボっていたnoteを少しでも更新しよう。 1月に、ほんの3週間程度つづけた毎日投稿による短歌づくり。 あの期間にアウトプットはがんばったので、今は1作ずつ細部にこだわって作ることを重視し、人知れず苦心をつづけている。 noteの短歌を見直すと、改善の余地がある駄作ばかりで落ち込む。 ただ、自作の欠陥に気づけるようになったのは、成長の証だ。やるしかない。 ちなみに自作の添削は履歴を残して、試行錯誤中↓ 【修正前】十代からヘップバーンに会いたくて年配客らと

          最近の短歌づくりの痕跡

          短歌はたぶん向いていない。長文が得意なタイプなので、言葉が凝縮された工芸品をつくるのは苦手。でも歌人の友人に教わって、ズッタズタに添削されてみたい衝動はマゾ的と言うべきか。親友の正岡子規に俳句を添削された夏目漱石よろしく「少しほめ給え」とか言ってみたい。

          短歌はたぶん向いていない。長文が得意なタイプなので、言葉が凝縮された工芸品をつくるのは苦手。でも歌人の友人に教わって、ズッタズタに添削されてみたい衝動はマゾ的と言うべきか。親友の正岡子規に俳句を添削された夏目漱石よろしく「少しほめ給え」とか言ってみたい。

          戯れごと短歌㉓決別 ※毎日note最終日

          電報のまねする余裕あるんだねLINEの「キトク」を既読スルー お互いにうつで自活もできないしLOVEの手前でアドレスを消す 20年ぶりの手紙で思い出すそういや君を殺したんだね 飛び立ちます機械じかけの羽をつけいつか遠くのきみと会うため 【毎日投稿と決別】  先月から23日間、短歌の毎日投稿をつづけてきた。中途半端だが、毎日投稿は「決別」をテーマとした4首で、いったん区切りとする。  毎日投稿はやめるが、短歌づくりはつづけ、毎週投稿くらいの頻度にしていく予定だ。

          戯れごと短歌㉓決別 ※毎日note最終日

          戯れごと短歌㉒くるまで

          思い出を置き去りにした車中泊夜が明けないまま二人でゆこう どうしてもわたしを見つけ出したくてサーチライトで去年を探す 追い風がくるまで待ってしまうなら向かい風を乗り回してゆけ

          戯れごと短歌㉒くるまで

          戯れごと短歌note㉑日常でふと

          数学ができない私に数学を教えていや待てやっぱり算数 バッチンうわ洗濯ばさみが破裂したついでに脳天撃ちぬいてくれ 何しようどうして生きよう何しよう誰かのカラオケ履歴を見つつ

          戯れごと短歌note㉑日常でふと

          戯れごと短歌note⑳水

          海鮮丼カレーをそれぞれ注文し半分食べたら席替えしよう くらげはね水流止めたら死んでしまう水族館の扶養家族だ 平日の真昼の水泳教室はマダムひしめく「三十路はガキよ」

          戯れごと短歌note⑳水

          戯れごと短歌⑲引きこもりびととやさしいあなた【連作】

          布団かけ作ったシェルター避難中死にたいわたしはあかつきを掻く きみが思うほど変人じゃないんだよでも確かにムリ週5の通勤 世界はね君が思うよりきれいだよちょっと出ないか草むしりしよう

          戯れごと短歌⑲引きこもりびととやさしいあなた【連作】