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宝石

この手で数えるだけで
大変な量のお札を注ぎ込む
そんな必要ないな

この足を運ぶ事さえも
困難な遠くにある山を掘る
そんな必要ないな

だってわたしにとって
今いるこの星全体が
一つの巨大な宝石だから

ていねいに手入れして
流れる毎日をこの星と共に
暮らしていく

一歩一歩踏み締めながら
巡り廻る季節の風景を
受け取っていく

わたしをうっとりさせる
ただ今のそのままの
この星の息遣いが


         二日月

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