千葉のさいはて

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名作マンガの思い出①火の鳥

 虫プロ商事が創刊した月刊誌「COM」で手塚治虫の長編「火の鳥」の連載が始まったのは1966年12月。小学6年生だった私は運良く、リアルタイムでこの大傑作を読めることになった。父親は中学進学を控えた息子がマンガ雑誌を読むことを由としなかったが、孫には甘い祖母がこっそり買ってくれたのだ。  第1部「黎明編」の第1回を読んで、まず驚いたのはその疾走感だった。火山の大爆発、火の鳥を追うクマソの狩人・ウラジ、病に伏せるウラジの妻・ヒクナと見守る弟のナギ。ウラジの死、謎の男・グズリの登

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