自然風景の撮影と相性抜群の「LUMIX S5」。撮影者のポテンシャルを最大限に引き出す理由とは
こんにちは。フォトグラファーとして活動している前山(@xxakaxxv)です。日本国内の自然風景を中心に撮り歩いています。
山や海辺、時には崖の上を歩き回り、撮影場所や構図に制限が生まれる自然風景を撮影する際に LUMIX S5が非常に相性抜群だったというお話をさせていただきます。
自然というフィールドで使いやすい軽量カメラ
風景、とりわけ自然環境での撮影において考えることの1つに「機材の重量」が挙げられます。
基本的に車で移動することが大半となりますが、駐車場から撮影地までは過酷な山道や時には川の中に入っていくことも多くあるため、そうした環境ではやはり身軽に移動したいですよね。
しかし、三脚や多種多様な交換レンズ、各種フィルターが必要になってしまう風景撮影では中々軽量化が難しいです。
Panasonicのフルサイズ機「LUMIX S5」は、同じフルサイズ機の「LUMIX S1」と比べて約300g軽量化し、本体重量は約714g(本体、バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)。本体サイズもS1と比べて幅が約16.3mm、高さが約12.9mm、厚さが約14.8mmも小型化されています。
こんなにダイエットを成功させたのに、搭載しているセンサーは同じフルサイズ!結果にコミットしまくっています。恐るべし。
S1のグリップの握りやすさによるホールド性の高さや堅牢なボディも頼もしい一面はありますが、自然の中で長時間過ごす際にS5の小型軽量ボディは非常にフットワーク軽くフィールドを移動することができました。
また、Sシリーズとしてラインナップされている各種レンズですが、本体と同じく非常に小型軽量となっています。
特に標準ズームレンズとして用意されている「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」は珍しい広角端20mmスタートとなっておりこれ一本で超広角~標準域までをカバーする事ができます。
撮影時の選択を狭めることなく、機材の数を減らし、軽量化が出来るという撮影者のワガママを叶えてくれるレンズで非常に重宝しました。
構図の幅が広がるフリーアングルモニターがやっぱり便利
フリーアングルモニターは昨今のカメラでは珍しいものではありませんが、フルサイズ機で選択するとなると意外と選択肢が絞られてきます。
ローアングルやハイアングルでの撮影ではチルト式モニターで十分対応可能ですが、LUMIX S5に搭載されているフリーアングルモニターは更に自由度の高い撮影が可能です。
ご覧のように足場が悪い場所での撮影も、このモニターのお陰で難なくこなすことが出来ました。
自身の足で構図を調整できる街中とは違って、地形により制限が多くなる自然風景撮影において撮りたい構図を追求する事ができ、作品の幅が広がるという点は非常に嬉しい機能ですね。
またタッチAFにも対応している為、ファインダーを覗くことが出来ない場所にカメラを設置してもフォーカス合わせがスムーズに行えます。
自身の中にある理想の作品を追求すると、数十cmカメラの位置を変えて撮影したいタイミングが出てきます。そうした時にも撮影の幅を広げて撮影者の要求に応えてくれるカメラと言えるでしょう。
優秀な手ブレ補正が暗所撮影の心強い味方
風景撮影と言えば三脚はセットでついてくる程、よく使う機材です。但し、全てのシーンで三脚を使用出来るかというと、使用禁止の場所や置き場が確保できない場所が多く存在します。
そうした三脚の使用が限られる際に重宝するのがカメラの手ブレ補正機能です。
LUMIX S5はボディ内に5軸手ブレ補正が搭載されており、更にレンズ側の手ブレ補正と組み合わせる事で最大6.5段分の補正をかけることができます。
薄暗い夕焼けから夜景の時間は、風景撮影のゴールデンタイムと言っても過言ではありません。風景フォトグラファー垂涎のタイミングで三脚が使えなくても、強力な手ブレ補正のおかげでしっかりと写真に収められるのは心強いですね。
もちろん、静止画だけでなく動画撮影時にも上記の手ブレ補正は強力に撮影者をサポートしてくれます。上下左右だけでなく回転ブレにも対応した補正機能は小型軽量ボディを活かした旅先のVlog撮影など、歩きながら撮影する時に威力を遺憾なく発揮してくれるでしょう。
優れた操作性で撮影時の設定が容易に出来る
LUMIX S5のお気に入りのポイントは直感的に操作が可能な物理ボタンやダイヤル類が充実していること。
山歩きの際や、真冬の撮影時には専用の手袋を装着することが多いです。しかし、撮影の設定時にそれらを都度都度外すのが、ズボラな私にはとても面倒でした。
昨今はタッチ操作関連が充実している事もあり、すっきりとしたカメラも増えてきましたが、手袋を装着したままでも容易に設定が変更できる物理ボタンが充実している点が非常にお気に入りです。
同様に、手元が見えない夜間での撮影でもそうした物理ボタン類は、ライトで照らさなくても容易に扱えるのも嬉しいポイントです。街の夜景や夜の自然撮影など、街の灯りから離れた周囲が全く見えない環境でも、指先の感覚で扱えるのはありがたいですね。
そうした物理ボタンやダイヤルの中で特にお気に入りなのが左手上部に位置するドライブモードダイヤルの存在です。
ドライブモードの切り替えはこれまで使用していたカメラでは、画面の中で変更を行うものが多かったですが、LUMIXはダイヤルとして独立しています。
動物の撮影を行う際には連射を多く使用しますし、風景撮影時にもインターバル撮影などドライブモードの切り替えは頻繁に行います。
特に切り替えを忘れていた時にファインダーから目を離して、画面内で呼び出すひと手間が無くなった事がストレスフリーな撮影に繋がりました。
撮影を行う上で避けては通れない設定の変更などを、ボタンやダイヤル・ジョイスティックを充実させることで様々なシーンでノンストレスで素早く行える点はLUMIX S5の大きな魅力です。
クセのない色味が撮影者の意図を引き出す
デジタルカメラは日々進化しています。基本的な機能は既に我々フォトグラファーの要求に十分応えてくれるスペックが揃っていると言えるでしょう。
カメラ側の基本スペックの水準がどんどん底上げされて、撮影時の設定が全て数値で決まるからこそ、撮影者の個性を反映させて作品に仕上げられる性能は大きな魅力です。
個性を反映させる要素は、一瞬のシャッターチャンスに居合わせられる事や自身の意図を最大限に伝えるための構図など様々ですが、レタッチも大きな要素であると考えています。
同じ被写体、同じ時間に居合わせていても撮影者の数だけ思い描く光景は十人十色。
LUMIX S5が写し出す描写は非常にクセがなく見た通りの色を忠実に再現してくれます。各々が思い描いた光景に味付けしていく際に、雑味のない素材そのものの味を引き出してくれるというのは非常に大きな利点だと考えます。
撮影者のポテンシャルを最大限に発揮してくれるカメラ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これらの要素はどれも、撮影者の負担や手間を減らし写真を撮ることに専念させてくれる大きな手助けとなります。
タフな環境に置かれることの多い風景撮影では、撮影の妨げになる要素は少しでも少なく、そして撮影の幅は少しでも多く持っておきたいものです。
そうした点でもLUMIX S5は撮影者の作品作りにおいて最高のパートナーとなってくれるでしょう。
是非、LUMIX S5と一緒に世界の美しい瞬間に出会いに出かけてください。
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