私が服を好きになった理由

「服を好きになった理由は?」というのは私たちにとって

「どうして服飾に進もうと思ったの?」っていうのと同義であり、いく先々で聞かれることの多い質問のひとつでもあります。

いつもは「ノリと勢いですかね!!!ケラケラ!」みたいな感じで、濁すことが多いのです。

今回は先輩たちから回ってきた素敵なリレーなので

ちゃんと書いていきたいと思います。


母親が服好きだったこと

北海道のど田舎出身で、夕飯の材料は「山と海から採ってくる」というスタンスで育ったわたし。

幼馴染は8人全員男という中で女子1人で生き抜いてきたわたしは、12歳までは上下ジャージにTシャツがスタンダードでした。

そんな中でもファッションに触れていたポイントは、母がヨウジヤマモトを好んで着る人だったことがあると思います。

洋服屋さんの友人も多く、よく遊んでもらっていたお姉さんたちはみんな綺麗でした。

それでも、わたしは男8人の中でサバイバルを生き抜いていかなくてはなりません。おしゃれなんてそっちのけです。

山から漁から!

生き抜くことが!

大切なのです!

よって、このころはまだ全くファッションには関わりがありませんでした。


ファッションとの出会いと初めての販売員さん

中学に上がると、もうひとつターニングポイントが。

まず札幌市内の中学に入ったこと。

そして、自分のお金で服を買ったことです。

我が家はかなり変わった家で、詳しくは控えますがクレイジーすぎる家なんです。ええ。かなり。本かけます多分。

まあこれ掘りたくなるかと思うんですけど置いておいて。

そのストレスから、帰りの寄り道が増えました。

寄り道といってもかなり可愛いもので街を一人でぶらぶらするだけ。(一応校則は禁止ですよね、すみません母校・・・)

札幌駅には大丸やステラプレイスが出来、当時は大通りの四丁目プラザ(通称4プラ)やパルコなどが隆盛期でした。

そんな中で服に触れていきました。

当時一番通っていたのはpas de calais。

なぜ通っていたかというと、当時札幌ステラプレイスの店長兼マネージャだった方がとても好きだったんです。

親戚が多いわたしのお年玉は当時貯まりに貯まっていましたし、その通帳は金銭感覚を身につけるためという名目で、わたしに与えられていました。(その代わり誕生日とクリスマス以外に何かを買ってもらえることはほぼないですよ。笑)

わたしはそのマネージャーの方がいなかったら絶対にいま服飾の世界に入っていません。

彼女が話を聞いてくれて、悩みを聞いてくれて強くなれたんですよね。

そして素敵な服を買うことで明るくなれる。

制服じゃない自分が見れる。

学生が入ってきても接客しないお店も多い中、そのお店だけは誰でもわたしのことを「お客さん」として接してくれました。

イタリアの糸のニットを着せてくれて、フランスの靴を履かせてくれました。

そしていつか、この先を服なしでは考えられなくなり「服に関わる仕事がしたい」と思うようになりました。

どっぷりはまった15歳から18歳の色濃い時間でした。


服はだれかを元気にする

服を介したコミュニケーション。

服を着ることで得られる新鮮な気持ち。

服を買った時のワクワク。

衣食住の衣は生活必需品ですが、ファッションは贅沢品でもあります。

それでもそこにある理由は、必要とされているからだと思います。

わたしが必要としていたように、多かれ少なかれ人生を豊かにするために。

いまはそれをプロダクトする側に回り、迷いながらも一生を共にしていこうと思っています。

ファッション大好き人間でした。


さてこれだけ書いておいて

すみません、先輩方・・・

まだ次やっていただく方見つけられていません・・・・

お待ちくだされ〜!!

他薦自薦もお待ちしています・・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?