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以前のコラム「光のかたち」でもご紹介した、フィンランドの古都トゥルク。今回は、市街地に残された古い美術館を巡りながら、かつての手仕事の痕跡を辿ります。 まずは、薬局美術館。 当時、この家には貴族が住んでおり、ある時期においては街の薬局でもありました。 家の中には18-19世紀のロココ様式やスウェーデンのグスタビアン様式のインテリアがいまだに現存しており、当時の生活を記録する場所として非常に歴史的価値が高いです。 薬局だった頃のノートや薬瓶。ひとつひとつに個性があり、「
沈まない太陽、北欧の夏。 午後10時に家を出て、ぼんやりとしたオレンジのなかメトロに乗って近くの島へ。その夕暮れは、永遠に終わりがこないのではないかと思えるほどに穏やかで、静かなものでした。 2023年6月21日のこと。 夏至の夜、ヘルシンキの島への散歩で見た/見つけた風景を今回はお届けします。 . . . 家を出たのはちょうど夜の10時ころ。夜を時間で定義するのならばそれは確かに夜でしたが、人の感覚に委ねるのであれば、それはまだ遅すぎる昼のようでした。 少し