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LAPUAN KANKURIT|フィンランドコラム

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フィンランドのテキスタイルブランドLAPUAN KANKURITさんのnoteにて、「Design&Art」シリーズを寄稿しています。写真と言葉による新たな視点をお届けします。
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#色

Design&Art|Colors in Finland 〈06.フィンランドの色〉

「我々はスウェーデン人には戻れない。ロシア人にもなれない。そうだフィンランド人でいこう」 かつて、隣国からの支配と自国の独立の狭間にいたフィンランド。この言葉は当時のフィンランド人に民族意識を与え、結束、そして建国への後押しとなったといいます。 100年ちょっとの北の国。この地に生きる人びとは、自分たちの特色を、自分たちが誇れる景色を、すなわちフィンランドの「色」をずっと探し続けてきました。 “フィンランドデザインからは、自然を身近に感じていたいという人々の純粋な欲求と

Design&Art|Colors in Finland 〈01.ブルー〉

世界は光に、そして色にあふれています。 色は時に人の感情を大きく揺さぶり、また過去の記憶を、遠い風景を思い起こさせてくれるものです。ゆえに、芸術において「色」はつねに重要な役割を担いつづけ、それは絵画でも、映画でも、舞台でも、そしてデザインでも同じことでしょう。 新たに始まるコラムシリーズ「Colors in Finland」では、フィンランドの「色」に焦点を当てて、色が織りなす風景・物語をご紹介していこうと思います。 今回は、フィンランドの夏の風物詩「ブルーベリー」の