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リサーチ|フィンランドデザイン

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lumikkaによるリサーチをまとめています。私たちのショップで取り扱っているARABIAやIittalaのヴィンテージアイテムを中心に、情報と写真のアーカイブを行なっています。
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フィンランドガラスの歴史

フィンランドのヴィンテージガラスをショップで販売するにあたり、私たちは現地の美術館やヴィンテージショップ、展示会や文献資料をもとに継続的なリサーチを行なっています。 今回は、フィンランドガラスの歴史をご紹介していこうと思います。少々長い文章となりますが、理解がしやすくなるよう写真を多めに、かつ複雑な部分を省略しながらまとめています。また、トピックごとに章で区切っているのでお好きな部分からどうぞご覧ください。 00. フィンランド国立ガラス美術館 ヘルシンキ中央駅から電車

Botanicaシリーズ 番外編

エステリ・トムラによりデザインされ、1978年から1987年にかけてArabia社で製造されたボタニカシリーズ。 フィンランドの野花・ベリー・バラからなるボタニカシリーズは全部で「55種類」と、以前noteでご紹介しました。 参考文献:『ESTERI TOMULA ARABIA 1947-1984』Designmuseo, 2004 しかし、 実は、55種類のほかにも限定生産された絵柄がいくつか存在していて、そのうちの一枚を入手することができました。リサーチの参考とし

Botanicaシリーズ

エステリ・トムラ(Esteri Tomula)によりデザインされ、1978年から1989年にかけてArabia社で製造されたボタニカ(Botanica)シリーズ。小ぶりなプレートに描かれるのは、フィンランドの大地に佇む野生の植物たちです。 まるで植物図鑑のように描かれたこちらのシリーズは、フィンランドでも日本でも根強い人気があり、コレクションアイテムとして人から人へと巡り、愛され続けています。 私たちlumikkaはこの美しいシリーズに魅了され、オンラインショップをはじめ