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フルサイズにしたら??

フルサイズ・センサーに機種換えしたら、どんなもんだろうか?。
ここ数日、そんな事を考えている。

昔ならまず手が届かなかったフルサイズ一眼。
だが今は、三万円代で中古が買えてしまう。

そしてキヤノンにせよ、ニコンにせよ、フルサイズだからフィルム時代のレンズとも互換性がある場合が多い。
私はさほどレンズの種類には拘らず、ましてや大型のボディともなれば、買えたとしても持ち歩きには不便だから、24~200程度のズームと、標準単焦点レンズ以外は使わないだろう。
まあ、画質の事を言えば本末転倒になるのだけど、多少のシャープネス低下には拘らないし、むしろ立体感というか、ボケが豊かな事が大事なので、フルサイズを選択する事は、あながち間違ってはいないだろうと思う。

しかし「それだけ」で欲しいと思ったのではない。
本音はつまり「果ての片鱗を見たい」ということで、中判を除いたデジカメの最高峰の世界とは如何なるものかを知っておきたいな、と思ったのだ。

…もし、フルサイズの世界は自分には要らない、不要だと分かればそれでよし。
もっと小さく密やかに暮らそうとも思えるだろう。
とにかく何事もやってみないと認められない性分なので、実行にうつすことは可能だろうか?と思案しているのだ。

真面目な話、もう若くはなく、自分の事以外に割く時間と金は増加していくだろう。
だから、一応の「ケジメ」というものが欲しい。
そうか、そんなものか?という体験があれば、未練を切ることは難しくは無いだろう。

標準レンズを求めて、一本のみで1日写していく試みを始めた時から、本当に必要な機材だけ残すことにこだわり続けてきた。
実際には標準のみで撮影を完遂することは難しいが、あれもこれもではなく、自分が良いと感じた風景を、50ミリレンズの画角の中に留める事は不可能な事ではない。
撮影枚数も減るだろうが、むしろその方が自分にとっては「良いこと」だったりするのかもしれない。

以前に書いた「向日葵畑の二人」が持っていた、標準レンズとボロボロのキャノンの一眼レフ。
あの姿と、あのカメラに、自分は今近づきつつあるのかも知れない。

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