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第6の栄養素「ルミナコイド」を学ぼう

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最近話題の腸の栄養素「ルミナコイド」に関するまとめ情報ページ
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ルミナコイドと健康・摂取の重要性③

Youtube「「ルミナコイドと健康・摂取の重要性③」内藤裕二先生 https://youtu.be/2SKiPqUnxAA Q:「酪酸」について教えてください。酪酸は注目していなかったのですが、京丹後の高齢な人たちの腸内細菌を調べた時に、京都市内の人と比較して、酪酸酸性菌(ロゼブリア属やコップロコッカス属やラクノスピア属)が多かったので論文書かしていただきました。 偶然、数年前に高名な基礎研究の先生方が、日本人の腸内細菌の中に酪酸菌がいて、酪酸を産生して制御性T細胞を

ルミナコイドと健康・摂取の重要性②

Youtube「「ルミナコイドと健康・摂取の重要性②」内藤裕二先生 https://youtu.be/zLlRgEa3OEo Q:先生の研究でルミナコイドの摂取で不妊治療に効果があったとそうですが?日本という国は、今多くの人が不妊で悩んでおられるのです。 世界トップレベルの不妊治療の病院が大阪にあります。そこに来られる患者さんは、心や体だけでなく、総合的に疲れていらっしゃる。そのため、不妊治療を5年10年も待っていられない。 クリニックでは、カウンセリングもやっています

ルミナコイドと健康・摂取の重要性①

Youtube「「ルミナコイドと健康・摂取の重要性①」内藤裕二先生 https://youtu.be/z1zkmTvmEGA Q:日本食物繊維学会が提唱している、「ルミナコイド」について、お話をお聞かせください。今日はありがとうございます。京都府立医科大学の内藤です。 日本食物繊維学会というのはずいぶん歴史があって、多くの会員がいらっしゃったのですけど、だんだんとこの分野学問が大きくなっている割に会員が少なくなってきているのです。 「ルミナコイド」というのは、医学部で

快便を生むルミナコイド

本当の快便を知っていますか?便秘気味の方にとって、「毎日お通じがあること=快便」と思われるかもしれません。「下痢や軟便じゃない、普通の便が毎日続くこと」と思われる方も多いでしょう。 本当の快便とは、 ・やや黄色味がかった色で、バナナ状の便が、力むことなく、スリッと出る ・匂いもなく、お尻を紙で拭いても便が付かない ・毎日数回排便があり、お腹の中に便が残った感じがしない ・無臭 といった状態です。 便の7~8割は水分で、残りは、食べた残留物と、腸菅細胞と腸内細菌です。排便回

ルミナコイドで肌質改善

腸内環境の悪化は、肌のくすみ・シミ・シワの一因 肌のくすみ、シミ(肌のキメ・艶の喪失)肌のきめ、肌の色に関わっているのが、「表皮細胞の新陳代謝」です。通常1ヶ月ほどの周期で、表皮の新しい細胞が基底層で生まれ、古い細胞が角質となって剥がれ落ちます。 しかし、加齢とともに新陳代謝が遅くなると、古い角質が蓄積し、肌のキメが粗くなり、くすみ、シミなどの原因になります。また、大腸に未消化のたんぱく質が到達すると、腸内に腐敗物質が産生され、その一部(フェノール類など)が血中を通じて、

ルミナコイド不足は次世代に影響も

スタンフォード大学微生物学・免疫学ソネンバーグ博士は、食物繊維などの難消化性食物成分(ルミナコイド)の摂取量が不足すると、腸内フローラの多様性が大幅に失われ、親から子へと受け継がれる腸内細菌の能力にも影響を及ぼすことを明らかにしています。*(1)ソネンバーグ博士は、MACs:Microbiota-accessible carbohydrates 腸内細菌に届く炭水化物」と呼んでいます。 腸内フローラは、免疫機能や代謝など、人間が生きていくために様々な側面で基本的な役割を果た

現代人の腸内フローラから多様性が失われている?

人類は長い歴史の中で、共生常在菌たちの助けで生き延びてきたのかもしれません。食生活に応じて腸内フローラが柔軟にその組成や機能を変えてきたと推察されます。 特に、古代の厳しい食料不足の環境下では、腸内常在菌は非常に適応的であったと考えられます。 人間は、消化やカロリー摂取の一部を腸内細菌に任せることで、入手可能な食物の日々の変化や季節毎の変化に容易に適応することができたのです。 腸内フローラは環境的適応性は非常に高く、宿主である私たちの健康を支えてきました。 しかし、現代の

第6の栄養素「ルミナコイド」とは

「ルミナコイド」は、日本食物繊維学会が、食物繊維を包括した新しい用語として提唱しました。 この第6の栄養素「ルミナコイド」については、医師の友利新先生もご自身のYouTubeで紹介されています。 ルミナコイドの定義は、「ヒトの小腸内で消化・吸収されにくく、消化管を介して健康の維持に役立つ生理作用を発現する食物成分」 です。 従来の「食物繊維」では十分説明しきれないため、uminal(消化管腔内の)+accord(調和する)+oid(のような物質)を組合せた造語。腸内常在