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月刊とろろ 12月号

12/2

段々と体調が戻っているので、朝決まった時間に起きることに決めた。まずは9時には起きるようにした。眠いけれど、早起きはいい。お湯を沸かしながら、歯を磨く。顔を洗って、昨日の残りの洗い物を済ませる。少し冷めたお湯を少しずつ飲みながら、晴れていれば洗濯を回す。白湯を飲み終わったら、紅茶かコーヒーか、ココアを淹れて、朝ごはんを食べる。スコーンとかパンとか、調子が悪ければ果物とか。食べ終わったら、軽く掃除をしたり、本を読んだり、寝転がって外を見たりする。随分気ままだなあと思う。この生活もあと少し。いまは早く社会復帰して、働きたいと思う。大変なこともあるし、嫌なこともこの先きっとあると思うけれど、外に出た方が楽しいことが多い。電車に乗ったり、かつかつ社内を歩いたり、人と話したり、したいと思うくらい元気になってきた。

12/3

今日も早起きが成功して、エッセイをある媒体に投稿した。えらい。採用されればいいけど、自分では満足できるものが書けたからいいんじゃないかな、とのんびり思っている。仕事が始まっても、休日とか平日少しずつでも書けることがベストだと考えている。
今日は書類を出さなければいけない。がんばれ。お昼はモスバーガーを買いに行こうと思う。

12/7

実家へ帰った。実家の車が故障して、ついに最寄り駅からバスに乗らなければならなくなった。所要時間は約20分。徒歩を合わせると30分はかかる。大学生のころは本当に嫌で、贅沢にもタクシーに乗りたい、と切に願いながらバスを待った記憶がある。それから五年くらいは経って、わたしも辛抱がきくようになったのか、久しぶりにバスに乗ったが、苦ではなかった。ゆっくりと街が流れていく。乗り合わせた学生さんが元気に話している。前に座ったおばあさんの買い物のねぎがふんわりと匂ってくる。生活があった。

実家に帰って、インフルエンザワクチンを受けたり、長距離を散歩したりした。前回帰ったときよりも元気がよく、大いにはしゃいだ。

それから、一旦、一人暮らしの家に帰る日の昼、テレビで『獄門島』がやっていて、そういえば見たことないなあと思った。
金田一耕助シリーズのあれで、犬神家は何べんも見たけれども、ほかの映画は見たことなかった。映画を見る元気て、見たいなあ、と思うだけで多くの作品を見逃してきた。せっかく時間があり、映画を見るやる気もあるので、帰宅してから見た。女芸者役の草笛光子がすごくきれいでなまめかしくて、よかった。ほかの映画も見ようと思う。

今日は昼寝をしなかった。夕方やはり時間をもてあそんでしまって、布団へ潜るのがいけない。ちょうどお腹も膨れてうとうとすることだから余計いけない。無理やりにでも外に出たり、映画を眺めたりするのがいいかもしれない。

最近眼精疲労がするようになってきた。本を読んだり、ドラマや映画を見たり、目を使うことが多くなったからかもしれない。また、寒くなって、筋肉が固くなっているのかもしれない。意識してくるくると肩を回すようにする。また、深呼吸をするよう気を付けたり、背伸びを繰り返して、血行を良くするよう努めている。冬はまだまだ長い。

よくお腹がすくようになった。毎食ご飯を一杯は食べられるようになったし、胸やけや吐き気もなくなってきた。間食も食べるようになったし、空腹で目が覚めることも多くなってきた。やっぱり食べないと、人は元気が出ないのだと思う。食べすぎはよくないが、お腹がいっぱいになることはいい。ふう、と一息つける。大概のことは、お腹いっぱい食べて、寝れば大丈夫、みたいなことをドラマで言っていた。本当にその通りだと思う。思うけれども、余裕がないと、お腹を満たすことを忘れてしまいがちになると思う。とりあえず、食べる。お腹を満たす。それだけで前向きになって、なんとかなる気がすることを、覚えておきたい。

12/8

今日も元気がよくて、朝から洗濯機を回した。掛け布団カバーを洗った。汚いが、一人暮らしを始めて、洗ったことがない。一軒目の住居では洗濯機を買わなかったので、近くのコインランドリーか手洗いだったため、布団カバーなどの大物は億劫で洗わなかった。やっと重い腰を上げて、洗濯に入れて、布団も干した。布団を干すのも久々だったので、随分気持ちがよかった。
そのあと、金田一耕助シリーズの『病院坂の首縊りの家』と『女王蜂』を観た。登場人物の関係がこれもまた例にもれず複雑だったけど、面白かった。こういった、昭和の怪奇趣味が色濃いものは好きだ。女優さんも綺麗でいい。カメラワークも特徴的でいい。明日も違った作品を観ようと思う。人が死ぬところばかり観ている気がする。
原作の横溝正史作品も『悪魔の手毬唄』を少し読んだだけなので、挑戦したいと思う。確か読みやすかったと記憶している。

また、今日は掃除もした。押入れの中の衣服の整理、あとは書類と本・雑誌も整理して、すっきりと片付けた。整理してみると蔵書は思ったより少なくて(その中でも読んだことのない本や読みかけは多くある)元気を出して、来年中には読み切りたいと思う。どれも興味があって買ったものなのでがんばりたい。衣服も、黒いパンツが二本あったので、古く、汚れている方を捨てた。気に入ってはいたが、もう目地のところが白く擦れてきていて寿命だった。よく通勤に履いていた。職場の清掃を担当していたので、ハイターなどの洗剤をこぼして、小さくだが、白く水玉になっていた。お世話になりました。新しい年はすぐそこまできている。

12/11

曇りの日はやはり体調が悪い。おととい、昨日はずっと寝ていた。それでも、本は読んだり、映画やアニメは見れたりしたのでよかった。今日は病院へ行った。久しぶりにアイシャドウを塗って、アイラインも引き、マスカラもして、チークも塗った。いい感じに気分が上がった。
それから、音楽を聴きながら、病院へ行った。最近どうですか、と先生に聞かれた。
通っている病院は、開業仕立ての個人病院で、若い院長が一人でやっている。最初、あんまり愛想がなくてとっつきにくい人だと思っていたが、話はきちんと聞いてくれるし、精神論を話したりすることもなく、治療計画も都度立てて、疑問にもちゃんと答えてくれて、ここにしてよかったと思っている。
質問に対して、調子いいです、外にも出られるようになってきました、と答えると、珍しい笑顔でよかったですねえと言ってくれた。お前、いいやつだな…と思って、少し涙が出そうになった。
病院を出て、気分がよかったので、駅前に足を伸ばした。服を見たり、化粧品を見たりした。物は買わなかったけど、パンを買って帰った。
帰宅してからは、買ったパンを食べて、だらだらした。エッセイの採用通知が来ていた。今度は涙が出た。わーん、と泣いた。うれし泣きをした。好きなことが認められるって、とても嬉しい。いままであんまりなかった感覚の喜びだった。
これからもこつこつ書いていこうと思う。自分が満足すれば、それでいい。それが、誰かに見てもらえたり、褒められたりすれば嬉しいけれど、まずは自分がどう感じるか、嬉しいか、悲しいか、楽しいか、つらいか、自分の感情をまず大事にして、自分のために文章を書いていこうと思った。

12/13

昨日は渋谷へ行って、友人と会った。わいわい化粧品を見るのは楽しかった。推し色(私立恵比寿中学のぽーちゃん・小林歌穂ちゃんの黄色)のアイライナーとセルボークのホリデイコスメを買った。買う気はなかったけれど、クリームタイプで発色のいいピンクや紫のアイシャドウが今の気分にぴったりとあった。じわっと血色感があって、健康的でカラフルで、一目ぼれしてしまった。そのあと、早稲田に帰って近くの居酒屋で飲んだ。久しぶりにお酒を飲んで、気分がよくなった。煮込みとお刺身、魚がおいしくてとてもよかった。むくみはやはり気になったけど、翌朝には解消されていた。
今日は、10時ごろ起きて、朝ごはんを食べて、寝て、マックを食べて、ぼんやりしていた。エッセイをちょこちょこ書いている。明日は実家へ帰る。スニーカーも見に行こうと思う。

12/18

一人暮らしの家に帰ってきた。7時に起きられた。二度寝しない方が、体調がいい気がする。
『呪術廻戦』を見始めた。最近のアニメを全然見てなかったので、最近のは、展開も早いし、絵が丁寧な気がする、というかめっちゃおもしろいな。
人の思いとか、気持ちを「呪い」っていう形で具現化させたり、力に変えたりってあんまり丁寧に描かれている。「正しく死ぬ」っていうセリフが核になっている主人公って今っぽいというか…
死ぬことがちゃんと書かれている、ちゃんと書こうとしている姿勢が見える。「呪い」に殺されない人生を送れる人なんて、この世に少ないくらいなんじゃないだろうか。

12/27

実家へ再び帰って、クリスマスイブには、かにを食べた。ビールも少し飲んでいい気分だった。次の日、クリスマスには、早稲田に帰って、スニーカーを買った。配色がとてもかわいい。そのあと、無印でスケジュール帳を買って、ケーキを買って帰った。
家では、頼んでおいたピザを食べてMステを見た。クリスマスは楽しい。街がどこかしらかうきうきしていて、つられて楽しい気分になる。今年はどこかに行ってなにかをする、というのが気乗りしない時世だけれども、家でも十分楽しい。来年もおそらく、家で過ごすことが多くなると思うけれども、工夫しながら楽しく過ごしたい。

今日は机が来て、組み立てた。テレワークに向けてと、エッセイを書いたり、本を読んだりする作業台として使おうと思う。木がかわいいデスク。机まわりもかわいくして使おうと思う。

お金について考えたこと。

・いまほしい!で買わない。品切れなどが見込まれる場合は、縁がなかったとあきらめる(それを買わなきゃいけない、とは思わない。代替品はかならずある、瞬間的に買っても愛着がわくかはわからない)
・実際にモノを見て買うようにする
(ネットではわからない雰囲気も大事、それに実際に足を運んで、考えて、選んで、買う、という一連の流れが大事)
・誰かと一緒に買い物するのも楽しい
(人と過ごす経験が付与されるから、ネットで即決するよりいい)

12/28

お金の整理を昨日して、ちょっと安心できた。「わからない」ことは不安に直結する。面倒でも、その問題を直視して、手を付けた方が、早く解決するし、なにより精神的に安定する。休職を経験して、お金の大切さを痛感した。傷病手当はあれど、すぐ支払われるわけではないので、生活をある程度の期間、維持できるだけの貯蓄と、そもそもの生活にかかるお金を自分の裁量の範囲に収めないと、いけない。自分を守れるのは、結局自分だし、それにお金を使って、後悔するのはそれこそもったいない。あとあと後悔しないお金の使い方をしていきたい。
そのためにも、ちゃんと自炊をしていきたいと思った。凝ったものでなくていいので、簡単でおいしいものを作って、日々を自愛していきたい。

今日は、朝起きて、書類の整理や入社手続きを行った。それからご飯を食べて、諸々のお金を振り込んだ。初めてお金を借りた。キャッシングをした。とても緊張したが、しょうがない。傷病手当ですぐ返せるので、いいが、今後はこういったことはなくしていきたい。失敗は人を成長させるし、慎重になる。お金は絶対ではないけど、あった方が安心するし、健康的だと痛感した。がんばって生活を回していきたい。

そのあと、外へ出て、薬局へ行って、薬を受け取った。そのあと、近所の和菓子屋さんへ行って、栗どら焼きを買った。ほこほこしておいしかった。それから、気になっていたパン屋さんへも行き、明日の朝ごはんを買った。おいしそうなパンが多くあったので、また行きたい。
前までは、休日に近場のお店を利用することが少なかった。外に出る元気がなかった。これからは、こうした散歩ついでの買い物も楽しめる元気を残しておきたい。近くにおいしいものがあることは、生活がとても潤うし、楽しい。これからもどんどん開拓していきたい。



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