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日本アカデミー賞は「新聞記者」

※画像は公式サイトよりお借りしました。

日本アカデミー賞が発表になりました。
コロナウィルスの感染拡大により観客なしでの開催となったようで、この世相も賞へ少なからず影響を与えたかなと言う結果でした。

作品賞に輝いたのは「新聞記者」。最優秀主演男優賞、女優賞とともに総ナメと言う感じでした。

この「新聞記者」は、今飛び交うコロナウィルスの情報にも思いつまされることが多い内容です。

【新聞記者】内閣情報調査室に勤めるエリート官僚杉原(松坂桃李)は、上司である多田(田中哲司)から今日も現政権を守るため情報操作を指示されていた。
釈然としない気持ちを抱えながら任務をこなす杉原のもとに、かつて上司だった神崎(高橋和也)が自殺したというニュースが届く。神崎は死ぬ直前、杉原に意味深な言葉を残していた。理想に燃え任務に誇りを持っていた神崎はなぜ、死んでしまったのか。そこへ真相を求める新聞記者吉岡(シム・ウンギョン)が現れる。2人はやがて、神崎が抱えていた苦悩にたどり着く。

日々流される情報の何を信じ、そして何を受け取るのか。見たものを何のフィルターも介さずに右に左に流し続けていると、知らぬ間に偽の情報を拡散する片棒を担ぐことになってしまう。

骨太に、現代に起こっている不気味な現象を、緊張感溢れるカメラワークで描き出した本作。

松坂桃李さんはもともと人気俳優でしたが、ここ数年は出演される作品によって様々な顔を見せる実力派俳優としての魅力が、より開花されたように思います。

授賞式ではそうそうたるメンバーの主演俳優と並んでいましたが、その顔の小ささと身長の高さが際立っていました。謙虚な姿勢もそうですが、演技派としての貫禄が存分に感じられました。

松坂桃李さんと言えば、映画「娼年」での好演も記憶に残っています。
ちょっとエロティックな気分になりたい時に最適。1人家で鑑賞する、そう言う時間が取れる淑女にオススメです。

アメリカのアカデミー賞で英語ではない純然たる韓国映画「パラサイト」が獲ったと言うのが、今回「新聞記者」で主演したシム・ウンギョンさんが最優秀主演女優賞を受賞したのとリンクします。日本映画の日本の祭典だとしても人種の壁を超えて広く評価が向けられるのは嬉しいと思うと同時に、今後公開される邦画に、映画にしかできないような作品がもっとラインナップされるといいなと思います。ドラマの映画版は確かに話題性はあるし、観客動員の予測も立てられるのかもしれませんが、個人的にはもっともっと様々なタイプの監督の作品が観たいなと思います。

最優秀主演女優賞に輝いたシム・ウンギョンさん、現在公開中の「架空OL日記」にも出演しています。こちらでは天真爛漫で日本大好きと言う銀行に勤める韓国人ソヨンちゃん役。すごくいい味出てます!

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