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愛すべき中国紅茶


紅茶好きな人は多いけれど、中国紅茶は中々マイナーな部類で知名度もイマイチな気がします。
かく言う私も、十数年前から紅茶にハマってからはずっとインド、スリランカ紅茶しか飲んだことがありませんでした。そもそもスーパーも街の紅茶屋さんで中国紅茶を売っているところが少ない(あってもキームンくらい)から試すにもハードルが高すぎますよね・・・

一番の特徴としては、インド・スリランカ紅茶のような「渋み」がほとんどない所です。もちろん、これは好みもありますが、渋いお茶が苦手な方にはとても中国紅茶が合うと思います。
個人的には一度飲んだら忘れられないくらい魅力があると思うので、そのハードルを跳ね除けても、是非とも一度は飲んでほしいです。

ここでは中国紅茶の入手法、値段や飲み方について簡単にご紹介します。

⭐️どこで買えるの?
紅茶屋さんではなく中国茶屋や中国茶カフェに行きましょう!
ほとんどのところは最低でも1-2種類は置いています。
入門としては正山小種(ラプサンスーチョン)と雲南紅茶がお勧めです。
そしてオンラインショップでの取り扱いは増えてきているので、中には送料無料のお試しもあります。種類も実はたくさんある中国紅茶、色々試せば自分に合うものが必ず見つかります。

⭐️お値段は?
ちゃんとした烏龍茶や緑茶は結構高いのですが、紅茶は比較的にお手頃です。
例えば、安渓鉄観音や台湾の高山茶は10gで500円-1000円程度、岩茶や緑茶になると3000円もざらにある一方、紅茶は10g/500円程度でかなりいいものが飲めます(お店によっても値段が違います)。

インド、スリランカ紅茶に比べたら高いように見えるかもしれませんが、5gの茶葉で1日楽しめるくらい煎が続くので、コスパは良いと思います。

⭐️飲み方
5gに対して水は100cc程度です。軟水であればなんでも良いですが、ミネラルウォーターか塩素を除去した水道水がより望ましいです。

器具により味の変化が大きいと言われる中国茶ですが、中国紅茶はどんな器具でも美味しく入れられるのが魅力の一つです。よく使われているのは茶壺(陶器でも磁器でも良い)か蓋碗です。

お湯の温度は茶葉の種類にもよりますが、95℃-100℃が良いと言われています。お湯を茶葉に直接当てないよう注ぎ、20-30秒蒸します。煎を重ねても蒸し時間はそれほど変わりませんが、流石に7煎くらいからは10秒程度長くとったほうが美味しいです。

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以下自分が実際に飲んだことのある中国紅茶の感想と入れ方のコツを書いていきます。


①雲南紅茶
・雲南産なので、同じくそこで作られるプーアル茶やアッサムと同じ茶葉を使って作られる紅茶が多い。
・龍眼と呼ばれるフルーツに似た香りが多く、とてもフルーティで甘い。
・インド・スリランカ紅茶と比較して渋みは少ない方ですが、長く淹れると少し渋みは出る。後味も甘く飲みやすい。

②九曲紅梅
・武夷岩茶で有名な武夷山の九曲渓原産と言われている。武夷山から杭州に移住した人々が作ったと言われ、現在は浙江省唯一の紅茶となっている。
・香りは甘酸っぱい花を思わせ、紅梅という名前もそこから来ている。味は優しいですが、しっかり旨味を感じることができる。戻り香と後味は他の中国紅茶と比べてやや弱め。
・お湯の温度は90℃-95℃の方が香りがくっきりする。
・ものすごく煎が続く、2日に渡って飲み続けたことがあります。

③正山小種無燻製タイプ
・元々武夷山周辺で作られているのはこのタイプで、後から燻製タイプも作られるようになった。
・ライチのような香りがとても強く、後味もしっかり甘い。
・芽を多く使っており長く淹れても渋くならない、まさしく理想な中国紅茶そのもの。
・岩茶に比べたらとてもお手頃、入門としてお勧めです。

④正山小種燻製タイプ
・いわゆる有名なラプサンスーチョンです。湿気でダメになった紅茶を松で燻製したら、独特な香りを伴うようになり、別タイプの紅茶として売り出した。イギリスで人気が出て、現在海外でラプサンスーチョンといえばこのタイプ。
・香りは。。。正露丸そのものなので正直日本では勧めづらいです。
・ミルクティにするととても美味しいらしい。

その他にサンプルでもらった金俊眉や四川紅茶も飲んだことがありますが、値段が分からないのでここでは感想は控えますが、どれも美味しかったです。

中国紅茶はカフェイン含量が少ないので、胃が弱い方も問題なく飲めるし、夜飲んでも睡眠に影響が出づらいです。これまで身近ではなかった中国紅茶ですが、日本人の味覚に合う優しい香りと味なので是非お試しあれ^^

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