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有名企業に勤めているのに家なき子になった話~第3話~

元夫は理不尽なルールや怒りを
私に押し付けるような人でした。

彼の思い通りに私が動かなければ、
彼は怒って私を責めます。

最初は彼のことを理解しようと思って
なんで怒っているのか
必死に考えていましたが、
最後までどうしても
私には怒りの理由は理解できませんでした。

一番印象的だったのは、
会社で私がプロモーションガールのような
仕事を任されたときの彼の態度です。

交際を始めて数ヶ月経ったあたりのことでした。

当時、私は営業でしたが、
若手で使いやすい人材ということから
ネット配信なども含む人から見られる仕事を
任されることとなりました。

私は今までの経験上、
そういったことに抵抗はなかったので
話がきたときに2つ返事でOKしました。

でも、それが間違いでした。

当時、元夫とは住んでいたマンションが
近かったこともあり
お互いのマンションに通いながら
半同棲のような生活を送っていました。

帰宅後、私は
彼に新しい仕事を任されることになりそうだと
話をしました。

ほぼ決定事項だったこともあり、
私は報告のつもりで彼に話をしたつもり
だったのですが彼は激怒しました。

「営業なのに、そんな部署違いのことをさせられるなんて」

「お前はそれ、やりたいんか?」

「そんな無茶な企画、何考えてんねん」

反対されるなんて思ってもみなかったので
私は戸惑いました。

でも、職場で私は快諾したし
やらないなんて選択肢はないし

(むしろ私、やりたいし)

色々と説得してみましたが
無駄でした。

彼の性格を考えると
仕事の内容そのものが気に食わなかった部分も
もちろんありますが

【 私が人前に出るような仕事をすること 】

自体が、そもそも彼の怒りを
買ったんだと思います。

仕事なんだから、
そこで怒られる意味が分からない。

そう、心の中では思っていたものの
そのことを彼に伝えることはできませんでした。

たぶん、伝えても
伝わりきらなかったと思います。

すでにその時点で、
日々の力関係はできてしまっていました。

次の日から私は、
最大限わたし自身が目立たず
言われた仕事もちゃんとする形で
彼が納得する仕事の仕方はなにかを
探し始めなければなりませんでした。

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